〝関西テレビ界の女帝〟上沼恵美子(65)をめぐる一連の騒動の余波が続いている。

 上沼がMCを務める関西テレビ「快傑えみちゃんねる」が24日に最終回を迎えた。同局は放送3日前に突然、打ち切りを発表。放送開始から25年、1056回の放送回数を誇る長寿番組だが、最終回を飾るにふさわしいセレモニーなどが行われることなく、エンディングで上沼のコメントのテロップが流れただけだった。

 突然の終了劇は、上沼が同番組でお笑いコンビ「キングコング」梶原雄太に猛烈な批判を浴びせ、梶原が降板するに至った〝パワハラ騒動〟が発端。それをやんわりとたしなめた同局に「それなら辞める!」と上沼が激怒、番組終了に至ったのは本紙既報通りだ。

 梶原の降板をめぐっては、同番組の放送作家を務める上沼の次男が、梶原の悪評を告げ口したと週刊誌が報じた。上沼は梶原の実力不足を指摘した上で、次男にも責任を取って番組を離れさせたと明かしている。

 あるテレビ局関係者は「番組制作で演者の評価をあれこれ議論するのはよくあること。ただ、それを告げ口するなんてことがありえない。梶原さんにも非はあったのかもしれないが、吉本はことを荒立てることなく幕引きを図っている。カンテレにとって上沼さんは大切な存在だが、吉本も切っても切れない存在。息子を放送作家として入れてなければ、ここまでの騒動にはならなかったでしょうね」と指摘する。

 一方で、別のテレビ局関係者は「コロナもあって、最近の上沼さんは精神的にきつそうだった。優しい言葉を投げかけてほしかったところに、たしなめられるようなことを言われて、引くに引けなくなった部分もあったのだろう。ちょっと『やっちゃった』と思ってるかもしれないですね」と心中を思いやった。

 上沼は27日にABCラジオ「上沼恵美子のこころ晴天」に出演予定だが、何を語るのか。