品薄解消で際立つアベノマスクの不人気ぶり…回収ボックスも登場

2020年05月25日 17時00分

マスク回収ボックスにはアベノマスクもあった

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が全面解除となれば、自粛のストレスが少しは緩和されることだろう。とはいえ新型コロナウイルスには今後も気を付けないといけないわけで、これからの生活にまだマスクは必須。これまで本紙は東京・吉祥寺を通じてマスク事情をお伝えしてきたが、宣言下最後となりそうな日曜日の吉祥寺を調査した。

 4月下旬に吉祥寺の商店街を訪れたときはマスクの露店販売が出現しており、50枚約3500円が相場だった。ゴールデンウイーク最終日は50枚で3000円を下回り、2500円が最安値だった。24日になると、50枚の最安値は1500円となっていた。約1か月で1枚あたりの価格が70円から半分以下の30円になっていた。

 マスクが安くなってきたことは大歓迎。その一方で疎まれるようになったのが安倍政権肝いり政策のアベノマスクだ。466億円をかけて全国の世帯に向け、1つの住所あたり2枚ずつ布マスクを配ると4月1日に発表。配布は遅れに遅れ、ここ数日でようやく47都道府県すべてで配布中になった。つまりまだ届いていない家庭の方が多いとみられる。

 しかし、市中にマスクはあふれ、アベノマスクはタイミング外れとなってしまった。内閣でも安倍首相しか着けていない不人気ぶりだ。こんなアベノマスクでも役に立つかもしれない。吉祥寺には有志が設置した「マスク回収ボックス」がいくつかある(写真)。手作りマスクや未開封のマスクを集めて、医療機関に寄付する取り組みだ。ボックスを確認すると…アベノマスクがいっぱい。用意された箱では足りないため、別の箱が必要になっている。

 地元関係者は「回収ボックスに入れられるマスクはほとんどアベノマスクですよ。多い時で一日に100枚を超えたそうです。本当にお金の無駄です」と嘆いた。回収ボックス設置の動きは吉祥寺だけでなく、全国的に起きている。「アベノマスクなんて官邸に送り返してやる!」と息巻いている人は近所に回収ボックスがあるかを調べて、開封せずに寄付するのもいいのではないか。