元KARAハラさんの死で浮上した「指殺人」の実情

2019年11月26日 11時20分

ク・ハラさんの遺影(ロイター)

 26日放送のフジテレビ系「とくダネ!」は韓国の女性グループ「KARA」の元メンバーのク・ハラさん(28)が亡くなった問題を特集。「韓国芸能界の闇」として社会問題化している「指殺人」の実情を紹介した。

 東海大学教授の金慶珠氏(52)は「韓国はIT強国と言われ、ネットメディアを通じた活発な議論が行われている。一方で、芸能界に限らず誹謗中傷とかフェイクニュースとかいろいろな副作用がある。それに合わせて法制限をしているんですが、なかなか実態には追いついていないと思います」と韓国の実情を説明した。

 金氏は「韓国で若者がなりたい職業のナンバーワンで、勝ち組の象徴でもあるわけなんです。なので、そのアイドルに憧れて称賛もするんだけど、そのアイドルが本来の枠から外れたとき。女性アイドルだと『従順』『おしとやか』とか。こういったアイドルが自己主張を始めたり、男性とのスキャンダルが起きると、一気に勝ち組に対するバッシングの形になってしまう」と女性アイドルが格差社会の不満のはけ口になっていると指摘する。

 金氏は「勝ち組を目指し、小さいころから(事務所に)囲い込まれて育て上げられるのは相当なストレスがある」と韓国芸能界のシステムにも触れた。

 韓国ではSNSの重要度が高く、芸能人は積極的に活用している。ただし、批判対象になると「匿名の圧倒的多数の書き込みに対して、一人では勝てない」(金氏)。韓国芸能人が自殺したケースは、ネットでの誹謗中傷がからんでおり、死に追い込むケースがあることから“指殺人”と呼ばれ社会問題化しているという。

 ハラさんは昨年9月、元交際男性とのトラブル、リベンジポルノ騒動がボッ発。これで風向きがかわったのか、批判の声が集中。今年5月、自殺未遂を図ると「静かに死ね」「完全なショー」などと書かれた。右目のまぶたの手術(眼瞼下垂手術)を受けると「整形だ」と騒がれ、それに反論すると大炎上したという。

 韓国芸能界では親日、反日と色分けされることがあり、韓国での芸能活動が困難になったハラさんが日本で再始動したことで「親日派」と批判対象になった。

 追い打ちをかけたのが、親友だった人気アイドルグループ「f(x)」元メンバーのソルリさん(享年25)が自殺。交際をオープンにし、ノーブラ運動としてSNSに“ポッチ”写真を掲載するなど、奔放な言動を取ったことで攻撃を受けていたことから“指殺人”の疑いがあるという。