法廷で“上映”新井浩文被告の最後の主演作!? 事件当時の再現VTRに自ら出演

2019年09月27日 12時00分

公判を終えて迎えの車に乗る新井被告

 これが“最後の主演作”か? 強制性交罪に問われた元俳優の新井浩文被告(本名パク・キョンベ、韓国籍=40)の第2回公判(26日、東京地裁=滝岡俊文裁判長)で、事件の模様を再現する映像が流された。派遣型マッサージ店の女性セラピストAさんに乱暴したとして起訴され、この日の被告人質問に臨んだ新井被告。2日の初公判では「現在、無職」と語っていたが、無罪主張を補強する映像に“出演”していた。

 初公判と同様、ダークスーツを着て入廷した新井被告は、あご周りが多少ふっくらしたような印象を与えた。Aさんとの性行為に際して「暴力や脅迫は一切やっていない」と改めて無罪を主張しつつも、「裁判(初公判)で女性(Aさん)の言葉を直接聞いて、本当に申し訳ないと思っている」と陳謝した。

 被告人質問が行われたこの日のハイライトは、本人自ら“出演”して事件当時を再現したビデオが流されたことだ。

 Aさんと同じくらいの身長(158センチ)の知人女性に依頼して、今年3月に新井被告が住んでいた東京都世田谷区のマンションで弁護側と一緒になって撮影したという。新井被告とAさんの位置や、ベッドでの体勢の移り変わりを「より分かりやすく伝えるため」に制作したと弁護側は説明した。

 映像は約2分半の“ショートムービー”で音声はなく、傍聴席からは見えないよう遮蔽して“上映”された。

 法廷で再現映像を流すのは、被告が冤罪を主張する痴漢事件などで見られる。ただ、本人いわく無職とはいえ、2月に逮捕されるまでトップ俳優として活躍していた演技のプロが登場するのは異例のことだろう。

「新井被告は幾多のドラマや映画で名脇役として活躍し、主役は数えるほどだったが、再現ビデオの“主役”はもちろん彼が務めた。仮に実刑となれば芸能界への復帰は絶望的。“最後の主演作”がこれでは、皮肉としか言いようがない」(ワイドショー関係者)

 事件の影響を被った映画「台風家族」は協議の結果、新井被告の出演シーンをカットせずに今月6日から3週間限定で上映。好評だったため一部劇場で4週目以降も続映されることになった。

 同作で新井被告は主役を務めておらず、芸能界への復帰が実現しなければ再現ビデオが“最後の主演作”になるというわけだ。

 公判は次回期日の10月23日で結審し、12月2日に判決が下る予定。強制性交などの罪については刑法177条で、「暴行または脅迫を用いて」性交などを行うことと定められている。まさに新井側は、本記事冒頭のような主張でこれを否定しており、無罪を勝ち取る構えだ。

 審理を担当する滝岡裁判長を巡っては、同名で経歴が一致する裁判官が過去に強制わいせつ罪に問われた被告に無罪を言い渡している。当時の報道によると、被害者の同意があるとした被告供述は「信用でき、有罪とするには合理的な疑いが残る」と判断。もちろん新井被告の事件とは異なるが、注目の判例だ。

 一方、若い女性に対する殺人、死体損壊などの事件では「非人間的で常軌を逸した犯罪」であるとして、求刑の懲役25年を上回る無期懲役を言い渡した。こちらは裁判員裁判のため、裁判員の意向が反映された可能性もある。

 新井被告は暴行や脅迫を否定する一方、Aさんの「同意がなかったのではないかという不安が少しあった」とも話している。自身の演技の効果はいかに…。