12日に放送されたフジテレビ系「とくダネ」では、ソフトバンク傘下のヤフーによるZOZOの買収について特集した。

 ヤフーが、TOB(株式公開買い付け)でファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZOを買収する方針であることが12日朝、報道された。買い付け金額は数千億円になる可能性が指摘される。

 同社の前澤友作社長(43)は経営から身を引くことを明らかにしており、ツイッターで「先ほど適時開示しましたが、ヤフーさんとZOZOは資本業務提携することとなりました。また、このタイミングで僕は代表取締役を辞任し、新社長に今後のZOZOを託し、僕自身は新たな道へ進みます。詳しくは本日17:30からの記者会見でお話しさせてください」と報告した。

 この大型買収劇について、社会学者の古市憲寿氏(34)は「ヤフーってショッピングがすごく弱いと言われていて。検索といえばヤフーと日本ではなっていますけど、ショッピングでヤフーとはなかなかならないじゃないですか。そこでZOZOと一緒になっていくのは意味があるって判断したんでしょうね」と解説した。

 さらに古市氏は「前澤さんが退くってある種いいことかなって思って。前澤さんがメディアに出始めたから、ちょっとZOZOTOWNのイメージが下がった部分もあるじゃないですか。月へ行くっていうことが話題を振りまいたけど、一方でZOZOTOWNが安いブランドが多いイメージがついちゃったりとか、イメージが劣化した部分もあると思う」と主張した。

 しかしこれには、国際政治学者の三浦瑠麗氏が「業績がものすごい伸びていたものを維持っていうのはできない。そういう時に前澤さんが個人として一生懸命、期待値をあおっていた部分もあって。今回のような買収では価値を下げずに市場の不安をあおらず、むしろZOZOTOWNあるいはヤフーに対する期待値が上がる形で、これだけの創業者利益を確保したのは見事なもんですよね」と指摘した。