二階堂ふみが〝大胆濡れ場〟にOKを出したワケ 映画「ばるぼら」監督が明かす

2020年11月07日 18時23分

二階堂ふみについて語った手塚真監督

 今年の紅白歌合戦で紅組司会に選ばれた二階堂ふみが大胆に脱いでいることで話題となっている映画「ばるぼら」(R15+)。11月20日の全国公開を前に、手塚真監督が7日、名古屋で会見に応じた。

 原作は手塚監督の実父である故・手塚治虫氏の同名漫画。エロス、ミステリー、芸術やオカルティズムなどタブーが盛り込まれた問題作だが、中心にあるのは、異常性欲に悩む耽美派小説家・美倉(稲垣吾郎)と、飲んだくれでフーテンのミューズ・ばるぼら(二階堂ふみ)による「男女の愛」だ。

「本当はR18で撮りたかった」と手塚監督が話すように、男女の絡みが幾度となく描かれる。卓越した美意識で芸術作品のように映画を撮る監督にとって、主演2人のキャスティングは成否を決める最大の難問だった。

 事実、選定は難航したという。「内面にいろいろなものを抱えている主人公なので、中身に力を持った、きちんと演技ができる俳優さんがいいと思ったんですけど(何人かに)断られました。内容が非常にハードだからと。原作は魅力的ですが自信がありませんと」(手塚監督)

 そうした中で監督の頭の中に常にあった存在が二階堂ふみだった。成人して数年しか経っていなかったこともありダメ元で声をかけた結果、前向きな返事が返ってきて喜んだという。ただ1つ条件がついた。

「相手役が誰かを見て慎重に決めたい」ということだった。

「それはそうですよね。全身預けるんだから。それで誰かいいかを話し合い、最終的に2人の口から出たのが稲垣吾郎さんだったんです」

 スケジュールの折り合いをつけ稲垣から出演OKの返事が届いたのが2018年の正月。企画を立ち上げてから数年が経っていた。

「でも待ってよかった。2人には品がある。どんなに過激な、激しい場面でも最低限の品性がある。多分演技ではなく本人たちの資質だと思います。焦ってほかの人に頼まなくてよかった。いろいろなことが奇跡的なタイミングと組み合わせで起きてできた作品です」

 監督が絶賛する2人が文字通り全身全霊で描くラスト15分は、実写化だからこそなしえた「狂気の果て」だ。