米留学中のジャニーズJr.の7人組ユニット「Travis Japan(トラジャ)」のメンバーで活動休止していた吉澤閑也(よしざわ・しずや=26)が13日に事務所の公式サイトで活動を再開することが発表された。だが、すぐにすべての活動再開にはならないという。その背景には〝第2のNEWS〟になることを避けたい事務所サイドの思惑があるようで――。

 吉澤が活動休止を発表したのは先月19日のこと。ジャニーズ事務所の公式サイトによると、両足すねの疲労骨折の悪化による腱鞘炎(けんしょうえん)と、環境の変化に起因する適応障害が原因だという。

 そんな中、同サイトは13日付で活動再開を発表。吉澤の状態について「皆様のご理解のもと、一定期間、仕事やレッスンから距離を置いたことで足の怪我は回復傾向にあり、適応障害も緩やかではありますが、症状が安定してまいりました」と伝えた。

 活動再開にあたっては、本人と相談した上で医師と協議し、グループのメンバーやスタッフとも話し合いを行ったこともサイト内で報告されている。

「ファンには朗報と言えます。吉澤は振り付けも担当していますから、活動再開でグループにますます勢いがつくことでしょう」(音楽関係者)

 現在、トラジャは米国に留学中。ダンス大会「World of Dance」(WOD)で世界9位に入賞したばかりか、WODの予選で披露したパフォーマンスがきっかけで、先月には米国のオーディション番組「America’s Got Talent(AGT)」にも出演した。

 それだけではない。来月には、生放送されるAGTのセミファイナルステージに出演予定なのだ。同番組は国内外で注目度が高く、番組公式サイトに動画や成績が記録され、世界的な知名度アップも期待される。できればメンバー全員で出演したいところだろう。

 ただ、気になるのはジャニーズ事務所のコメントの中で、不穏な文言が付記されていることだ。

 そこには「ただし、足も適応障害も完治には至っておらず、決して焦ってはならないことから、仕事の内容に応じて徐々に活動を再開してまいります」とし「当面は吉澤が参加をしない活動もある」と全面再開ではないとつづっている。

 芸能プロ関係者の話。

「もともとトラジャは結成時9人だったが、メンバーの脱退や加入を何度も繰り返し、2017年に現在の7人に落ち着きました。事務所としてはこれ以上の脱退は避けたい。なので、回復基調にある吉澤の活動も無理はさせられないんですよ」

 その背景には、かつてメンバーの脱退が相次いだグループ「NEWS」の存在がある。同グループは、2003年に山下智久を中心に9人で結成された。ところが、森内貴寛、内博貴、草野博紀、錦戸亮、山下、手越祐也が脱退、一部は事務所を退所してしまった。結果、現在のメンバーは小山慶一郎、加藤シゲアキ、増田貴久の3人しか残っていない。

「さまざまな理由があるにしても、やはりパワーダウンは否めない。トラジャは今まさにキャリアを積んでいる真っ最中なので、なおさらです」(同関係者)

〝第2のNEWS〟にならないためにも、ジャニーズの慎重な対応は続きそうだ。