元SMAPの木村拓哉(47)がフレンチシェフ役を務めるTBS系ドラマ「グランメゾン東京」が伸び悩んでいる。視聴率11~13%台をウロウロし「平成の視聴率男」もすっかり影を潜めてしまった格好だ。とはいえ、これまでのキムタクドラマにはあり得なかった“異変”が起きて芸能界、テレビ界が大注目している。それは――。

 約1年半ぶりの主演ドラマ「グランメゾン東京」にかける木村の気合はハンパなかった。撮影時はもちろん、番組宣伝でもスタッフに協力的で、現場のムードは上々。なのに視聴率がさっぱり上向いていかない。第4話(11月10日)で13・3%と最高を記録して以降、11~12%台が続く(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。

 ある芸能関係者は「TBSの社長は会見で『多くの方に支持されている』と絶賛していましたが、局内からは15~16%くらいは欲しいとの声が出ている」と明かす。

 物語は木村演じるフランス料理の名シェフが、ある事件によって店も仲間も失いどん底まで転落するが、少しずつ昔の仲間を集め、ミシュランの三つ星を目指して再び立ち上がるというもの。

 ドラマ自体の評価も決して悪くなく「すべて失い1人になった主人公が徐々に仲間を集めてというのがアニメの『ワンピース』みたいといった評価や、キムタクがいつもの天才ヒーローではないところがいい、なんて評価もある」(前同)。

 そんな“停滞気味”のドラマだが、別の意味で業界関係者に大きな注目を集めている。それは、木村とモデル冨永愛(37)の共演だ。

 冨永は同作で、グルメ雑誌の編集長にして木村の元カノを演じている。民放のゴールデン帯のドラマにレギュラー出演するのは初めて。だが、業界をザワつかせているのが、2人の身長差だ。木村は公称176センチ、“スーパーモデル”冨永は179センチ。木村の方が3センチ低い。

「そもそもキムタクの身長は、公称ほどはないとまことしやかにささやかれていた。だからこれまで局側は、共演女優の身長は“あまり高すぎないように”と敏感だった」(テレビ局関係者)

 にもかかわらず、なぜ木村は冨永との共演をOKしたのか。

「冨永を容認したということは、SMAPのころから考えると、キムタクも少し丸くなってきたのかも」(前出の関係者)

 もはや外見で勝負する年ではないと考え、これまでの“キムタクルール”を意識しなくなったということだろう。

 その冨永は11日、東京・GINZA SIX内の銀座蔦屋書店で行われた期間限定店「モエ・エ・シャンドン クリスマス ポップアップ2019」(25日まで)のオープニングセレモニーに真っ赤なストラップレスドレスで来場。圧倒的プロポーションは健在でシャンパンタワーの一番上のグラスに「(手が)届きそう」と高身長を自虐的に話して笑わせた。

「グラン――」はまだ撮影が続いており「いいスタッフといいキャストに恵まれている」と感謝を口にした。この「いいキャスト」には、丸くなった木村も含まれているに違いない。