ジャニー喜多川社長「くも膜下出血」病状発表の真相 なぜ今?なぜ嵐?なぜ松潤が広報役?裏にある事情が

2019年07月03日 11時00分

2003年5月に甲子園球場を訪れた際、本紙の取材に答えたジャニー氏

 ジャニーズ事務所は1日、事務所社長のジャニー喜多川氏(87)が先月18日に、都内の病院に救急搬送され、「解離性脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血」で入院していることを明らかにした。救急搬送されてから約2週間が経過してから、ようやく発表した背景は…。そして、なぜ最初に語ったのが、大先輩の近藤真彦(54)や東山紀之(52)ではなく、嵐の松本潤(35)だったのか。本紙が舞台裏を徹底取材した――。

 ジャニー氏が自宅で倒れたのは18日午前11時30分ごろ。「体調の異変を訴え、救急搬送されたことから、現在、入院いたしております」としている。ジャニー氏の詳しい病状などは、「今もジャニーは必死に頑張っておりますので、治療に専念することを最優先とさせていただきたく、ご理解くださいますと幸甚に存じます」とした。

 この発表を受けて、嵐の松本がこの日、都内でデビュー20周年を記念した「ARASHI EXHIBITION“JOURNEY”嵐を旅する展覧会」の会見前に、「今はジャニーさんが一日も早く元気に回復してくれることを祈っています」などとコメントした。

 救急搬送される前日まで「いつもと変わらず、普通に仕事をしていた」(芸能関係者)というジャニー氏。救急搬送された直後から、事務所ではかたくなにかん口令が敷かれた。本紙は6月19日発行の紙面で「ジャニー社長救急搬送」と報じたが、多くのメディアが事務所に忖度して報じなかった。その間に「死亡説」を伝える一部ネットメディアも出るなど大混乱となった。人の生き死にを“炎上商法”的に裏も取らずに断定したネットメディアは非難されてしかるべきだろう。

 だが、それでも事務所は一切、反応することはなかった。それが一転、病名を発表した背景に、前出関係者は「タイミングとジャニーさんの病状が関係しているのでは」と分析する。「タイミング」というのはジャニー氏の手がけてきた舞台のことだという。

「近々、ジャニーさんが演出などに名を連ねている舞台の発表会見があるんです。そのときにジャニーさんが出てこないのもおかしいし、病状の話を出さないわけにはいかず、その会見そのものが混乱や影響を及ぼす可能性があった。となれば、その前にきちんとある程度の情報を出しておこうという判断があったのでは」(同)

 搬送された当時は意識がなかったとの情報もあるが、今回の発表では詳しい病状や現在の状態については明らかにしていない。ある芸能プロ関係者は「お見舞いに行った人の話では、意識が戻ってなかったそうです」という。それでも、前出の芸能関係者は「すぐにどうこうという危機的状況は避けられたのではないか。そもそも、亡くなってもいないのに、ネットでどんどん死亡説を流されては困るということも発表に踏み切った要因でしょう」と語る。

 しかも、この日の嵐のイベントはジャニーズが主催するもの。あるテレビ局関係者は「やっぱり、発表するのはジャニーズをトップでけん引している嵐ということなんでしょう。グループのリーダーは大野(智)ですが、たとえば嵐が大型ツアーとかを行うなどの発表をする際には、松本や櫻井(翔)が話すケースが多い。嵐のスポークスマン的役割を担っているのがこの2人なんです。今回、コメントを発表したのが松本だけになったのは、月曜日は櫻井が『news zero』(日本テレビ系)に出演することが関係しているからでしょう。会見と同じことをしゃべってもしょうがないですからね」と指摘する。

 実際、櫻井は「news――」で、倒れた翌日にメンバー5人で見舞いに行ったことと、「一日も早く良くなるよう祈っているところです」と、松本とほぼ同じ言葉でコメントした。

 ジャニー氏の一日も早い回復が待たれる。

【解離性脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血】サッカーJ1鹿島のチームドクター関純氏(西大宮病院院長=63)が「解離性脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血」について、こう説明する。

「高血圧やストレスで脳の動脈瘤(こぶ)が破れて出血するもの。激しい痛みや吐き気、ひどいときはけいれんを伴うが、高齢者は痛みが出にくい。手術では、破裂した動脈瘤をクリッピングして血流を止める。動脈瘤の破裂する箇所として多いのは『中大脳動脈の分岐部』で、これは頭のほぼ中心部。破裂したのは中心部より表面に近い箇所かもしれない」

 発症から約2週間が経過した。

「もし今も意識障害があるとすれば、かなりの重症と考えられる。死亡率も高い。意識が戻らない可能性もある。意識が戻っても手足のまひや、場合によっては話すことが難しくなることもある」(同)

 高齢の人だけでなく、若い30~40代でも脳動脈瘤破裂は起こり得る。関氏は「小さな脳動脈瘤が大きくなる前に、脳ドックを定期的に受けてほしい」と話している。