「ビジネス書より役立つ」と話題!“尻職人”倉持由香の処世術

2019年07月22日 11時00分

尻職人というキャッチフレーズで注目される倉持

「食っていけるのはほんのひと握り」といわれるグラビアアイドル業界で生き残った女性の言葉には説得力があるのだろう。お尻の自画撮りで一大ムーブメントを起こし、“尻職人”として人気を博すグラドル・倉持由香(27)の著書が、「同じことばかり書いてある口先だけのビジネス書より役に立つ」と話題になっている。本紙で連載をしたこともあるモッチーに、そのメソッドを明かしてもらった。

 ――噂の一冊「グラビアアイドルの仕事論」(星海社新書)は“ビジネス本”として評価されている。そもそもグラドルがその手の本を出すのは珍しいが、どんなことを伝えたかったのか

 倉持由香(以下倉持):グラビアアイドルを目指したい人、くすぶっている人、そしてグラドルに限らず社会人でモヤモヤしている人に読んでほしいなと思って書きました。努力の方向性が見えていない人が多いと思ったのが一つ。こういうふうに取り組んで方向性を見つけよう、全力で頑張ろうという思いが少しでも伝わればいいなと考えました。

 ――成功の秘訣として「ストーリーを作る」ことの大事さを説いている

 倉持:私が自画撮り部(グラドルが自身で撮影した画像を上げたツイッター)で意識したのはグループアイドルさんの例です。彼女たちは「小さな劇場からいつかドームへ」と夢に向かってファンと一緒になって頑張っていくという、部活でいえば「練習して地区大会から全国大会に行く」というサクセスストーリーがある。

 ――確かに

 倉持:一方、グラビアアイドルにはそういったストーリー性がないなと。そこで「グラビアの撮りおろし」を全国大会と位置づけて、「グラビアアイドルたちが個人で自主練する」「そこを部活にしました」という意味を込めて「自画撮り部」と名づけました。「顔がカワイイ」とかだけだと、推し変(応援する対象を変更)となってしまうこともあるかもしれませんが、しっかりとしたストーリー性があるとファンが離れないんですよね。

 ――芸能界のみならず一般社会にも当てはまると説いている

 倉持:たとえばですが、企業の飲食店で新しいメニューを出すとします。AとBどちらがいいですかとなったとき、ツイッターでアンケートを取るだけでもストーリー性を持たせることになると思うんですよね。あっちに投票する→メニューになった→じゃあ食べにいこう、となるじゃないですか。完全にパッケージされたものを提供されるんじゃなくて、パッケージに至る段階で自分たちが加わることがストーリー性だと思うんですね。

 ――他にも仕事に臨む姿勢として、大事な仕事は必ず“おかわりをもらう”とも

 倉持:一つひとつの仕事が途切れなかったら単純に仕事って途切れないと思うんですよ。仕事が途切れるのが歩合制にとって一番つらいことなので。途切れさせないために、どうするかを考えるのが大事で、その根底にあるのが「ニトリズム」です。

 ――何ですか、それは

 倉持:「お、ねだん以上」つまり、有名な家具メーカーの言葉になぞらえて、「倉持使うとギャラ以上」と相手先に必ず思わせる仕事をしたいと考えています。そのためには麻雀ノート、競馬ノート、ゲームノートなど、何でも仕事に関連することはメモるクセはつけています。

 ――他の業種にも通じる

 倉持:どの仕事も突き詰めれば人と人との関わり合いなので「こいつ、やる気ねーな」と思われたら、次から発注も来なくなると思うんですよ。熱意を持って何事にも取り組むことが大切だと思います。

 ――そんなやり方を続けたことでタワーマンションに住むまでにいたったとか

 倉持:昔は事務所の床に寝ていた私がとうとうここまでたどり着きました! 今まで借りていたタワマンの家賃が36万円だったんですが、ローンで返済していったほうが月々の支払いが安いことが分かったので思い切って買いました。ただ、実は高いところが苦手で、住んでいるのは8階なんです…。

 ――マンション購入、本まで出して、次の野望は

 倉持:今年28歳になるので、結婚して子供産んでという女性としての幸せももちろんですが、仕事においてはグラビアのプロデュースだったり、ゆくゆくはグラビアの子が使えるスタジオ経営をしたいと考えています。というのも撮影する際のスタジオ確保がけっこう大変なので。グラドルが好きに使えるスタジオ、「尻スタジオ」をつくりたいです!

★くらもち・ゆか=千葉県出身。1991年11月6日生まれ。身長167センチ、B84・W58・H100。コンプレックスであったお尻を強調した「尻職人」というキャッチフレーズで注目を集める。本紙でも連載した「#グラドル自画撮り部」を立ち上げ、グラビアアイドルたちの地位向上に努めるなど、プロデュース活動でも知られる。