ハロー!プロジェクトのアイドルグループ「モーニング娘。’21」(リーダー・譜久村聖=25)が13日、東京・千代田区の日本武道館で「モーニング娘。’21 コンサート Teenage Solution ~佐藤優樹 卒業スペシャル~」を開催した。

 2011年9月に10期メンバーとして加入し、芸能界のファンも多い人気メンバーの佐藤優樹(22)が同公演で卒業した。

 コンサートは70枚目の最新シングルからの新曲「Teenage Solution」でスタート。佐藤の歌唱では会場がメンバーカラーであるエメラルドグリーン一色となる場面も。グループ単独公演は約2年ぶりで、新曲「ビートの惑星」ではメンバーたちがステージ上を楽しそうに跳ね回った。曲「泡沫サタデーナイト!」の間奏中には佐藤がアドリブで「みんなに謝りたいことがありまーす! 握手会を休んだり、遅刻したり、ブログを書かなかったりしてすいませんでした!」と、グループ1の天然キャラである佐藤らしい謝罪で会場を盛り上げた。

 笑顔をみんなに届けたいという意向で卒業セレモニーは行われなかったが、終盤のMCではメンバー全員が佐藤の卒業をそれぞれ祝福。佐藤は「振り付けをたくさん間違っちゃって。次のコンサートに生かすので、またコンサートに来てくれますか?」と、トボケたコメント。一方、最後の10期メンバーとなるサブリーダーの石田亜佑美(24)のほうが涙目に。コロナ禍で制限人数がかかっている客席に「本当は(その空席の)隣に人がいるんですよね。その景色を佐藤にも見せたかった。これからは、佐藤が悔しがるようなグループを作っていきたい」と思いを語った。リーダーの譜久村は「優樹ちゃんからはたくさんの刺激をもらいました」とねぎらった。

 最後の曲は「笑顔の君は太陽さ」。黒のドレスにエメラルドグリーンのスパンコールという衣装は「みんなが輝かせてくれた」と、武道館のステージでみんなが応援してくれる様子を模したもの。ずっと笑顔だった佐藤だが、最後に恩師・つんく♂への思いを語る場面では「たくさんの楽曲に出会わせてくれてありがとうございました」と少し涙ぐんだ。

 一度は「ばいばーい!」と舞台袖に引っ込んだが、あまりにも鳴りやまない拍手に再び姿を見せ、「きれいに終わったじゃん! 早く帰りましょう! はい、みんな立ってください! ありがとうございましたー! ばーい!」と促す。最後まで佐藤らしい振る舞いだった。