ドラマ界に新たな“低視聴率女王”が誕生した。たわわな巨乳と演技力が売りの真木よう子(34)が主演を務めるドラマ「セシルのもくろみ」(フジテレビ系)の打ち切り話が持ち上がっている。真木は放送開始前からツイッターを開設し、その豊満なバストがFカップだと明かすなど、なりふり構わない話題作りを展開。だが、奮闘むなしく視聴率は3日放送の第4話でついに4・4%を記録し、窮地に陥っている。

 ドラマは夫と中学生の息子を持ち、弁当店のパートで働く主婦(真木)がファッション誌の読者モデルになり、生活が一変、編集部ではトップモデルやフリー編集者など様々な立場の女性たちとの奮闘が展開される。

 吉瀬美智子(42)や伊藤歩(37)、長谷川京子(39)、佐藤江梨子(35)など、きれいどころが脇を固め、期待されたものの、視聴率には結びつかなかった。

 初回は5・1%でスタートし、第2話は4・5%、第3話は4・8%、ついには3日放送の第4話で過去最低の4・4%を記録してしまった。

「すでにフジ局内では4%を切ることを想定し、スポンサーに対する根回しが始まってます。あるスポンサーは、提供撤回を広告代理店を通じ、申し入れたとの情報もあります」とは関係者だ。一体なぜ視聴率は低迷しているのか。

 真木といえば映画「さよなら渓谷」(2013年)などでの演技力も評価が高いが、人気ドラマ「SP」(フジ系)や「MOZU」(TBS系)などで見せたクールで巨乳のイメージも強い。今回の「セシル――」でも巨乳が強調されそうな疾走シーンがあるのだが…。

「モデル役ということで張り切りすぎたのか、撮影前に体を絞ってガリガリで貧相になってしまった。これでは自慢の巨乳も形なし。エンディングではバキバキに鍛えた腹筋を披露していますが、男性視聴者は逃げてしまい、がさつな役柄だから女性は感情移入もできない。完全に裏目に出てしまった。“低視聴率女王”の烙印が押されるのは致し方ない」(ドラマ関係者)

 真木はドラマ放送開始前、PRを兼ねてツイッターを開設し、土下座で「見てください」とお願いしたり、ファンや視聴者のコメントにも丁寧に対応。7月27日には「バストが垂れたのでは」という指摘に「子供を産んで授乳して、34歳の本物のFカップは重力に逆らえず垂れるのが正常です。申し訳御座いませんです」とサービストークも。

 だが、真木の奮闘むなしく、視聴率は不調。長引くフジの低迷にも拍車をかけそうだ。

「現在、フジの提供社数は日本テレビ、テレビ朝日の3分の1まで減ったといわれ、その金額もテレビ東京と同じレベルの500万~800万円で番組スポンサーになれるといわれている。フジの場合、表向きは2000万~3000万円の額を提示していますが、スポンサー側にしてみれば、今のフジにCMを出稿するのは大金をドブに捨てるようなもの。だから、昔から付き合いのあるスポンサーに対しては裏で大幅値下げを提示し、頼み込んで提供してもらっているんです」(関係者)

 それでもいちるの望みは現在放送中の山下智久(32)主演のドラマ「コード・ブルー―ドクターヘリ緊急救命」が3話平均で15%超と、7月クール民放トップをひた走っていること。

 だが、ライバル局関係者は「『コード・ブルー』で作った貯金を『セシル――』が食い潰している状態。何話で打ち切られるかが話題になってます」と言われる始末だ。 なんとか真木には巻き返してほしいものだが、失った視聴者を取り戻すのは簡単ではない。

(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)