被爆から69年の広島原爆の日を迎えた6日、広島市中区の平和記念公園で「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が営まれた。松井一実市長は平和宣言で、政府に「名実ともに平和国家の道」を歩み続けるように求め、被爆地から核兵器廃絶への積極的な取り組みをあらためて世界に訴えた。そんな中、相変わらず反日ムードの韓国では、多くのK―POPグループや歌手が、プロモーションビデオや歌詞で、原爆を軽々しく悪ふざけに使っているからあきれ返る。一体この国ときたら…。

 韓国の新人女性アイドルグループ「Red Velvet」が4日、シングル「Happiness」でデビューし、韓国の音源チャートで1位となった。しかし、事前にユーチューブで公開されていたPV内に、広島への原爆投下に関する演出があった。現在、PVの問題箇所は修正され、当たり障りのないものに差し替えられた。

 問題のPVでは英字新聞のコラージュが登場する際、「JAPS HIT BY ATOMIC BOMB」と広島への原爆投下に関する見出しなど日本に関する紙面を使用。日本のファンの間でも「反日はなんとか許せたけど、さすがに広島の原爆は…」という声がある。

 正式デビューして早々に“反日”のイメージがついてしまった「Red Velvet」。メンバーの1人、スルギは日本語が得意で、今後の日本デビューもにらんだ戦略もあったが、厳しい状況に追い込まれそうだ。

 日本を最大のマーケットにしているK―POPがなぜ、反日行動を取るのか。韓国事情通は「韓国では広島、長崎の原爆投下を『韓半島を植民地にし、第2次世界大戦を引き起こした日本への天罰』という考え方が一般的で、学校でもそう教えています。NAVERなどの日韓翻訳掲示板などでも、広島と長崎の被爆者を嘲笑する書き込みを多数目にしました」と指摘する。

 また、その考え方の前提として「日本は間違っていて、自分たちが正しいから、日本に教えてやらなくてはならないという考えがあるのでしょう。さらに日本で活躍したら、みそぎとして韓国で反日活動を取らないと許されないという韓国内の風潮もあるんです」(同)という。

 K―POPでPVや歌詞に原爆を使う曲は珍しいものではない。

 Rainの「I’m coming」のPVには、きのこ雲が唐突に登場し、原爆ドームらしき建造物の前で本人が踊るという演出が嫌韓派の神経を逆なでした。

 G―MASTAの「東京はわが領土」という曲には、「独島(竹島)を欲しがるチョッパリ野郎(日本人の蔑称)、原子爆弾を食らえ」という歌詞。韓国のインディーズチャートで1位になった百済(ペクチェ)という3人組の「fUCK zAPAN」なるラップ曲は「広島Bomb! 長崎Bomb! 東京Bomb! ジャパンBomb! ボンボンボン」というフレーズが使われている。

 また、反日メッセージは数限りない。

「Why」というアーティストのミュージックビデオには、日本でもよく知られたクォン・サンウやリュ・シウォンといった役者が顔出し出演している。この中で、親日派の人間を人民裁判にかけ公開処刑したり、日の丸を焼くといった日本人には目を覆いたくなるような演出がある。

 日の丸焼きはポピュラーな反日表現らしく、キム・ソンジプの「期約」という曲のPVでもみられる。その名も「K―POP」というグループの最大のヒット曲が「0.5」(パンイル)。1(イル)の半分(パン)だから、パンイルと読ませるそうだが、これは「反日」(パンイル)と同音。この曲には「日本人の半分(パン)を殺せ」という意味のフレーズがあり、ゾッとさせられる。

「興味深いのはこの曲のPVです。なんとメンバーが靖国神社の拝殿前でこの反日ソングを歌い踊るシーンがあります。当然、無許可撮影だったらしく、困惑した表情で撮影を止めに入ろうとしている警備員の姿が写っています」と同事情通。

 こんな状況でも、韓国内では「なぜ日本はK―POP離れするんだ?」と不思議がっているというのだから、それこそ不思議だ。