さんまの次は紳助か! 一昨年に巻き起こった闇営業騒動で、吉本興業を退社した「雨上がり決死隊」宮迫博之に対し、吉本興業の大崎洋会長が週刊誌の取材に「もう戻らんでええ」と突き放したことが話題になった。宮迫は先日、自身のユーチューブチャンネルに、引退した島田紳助さんを電話出演させたが、こうした大御所の威光を使って吉本復帰を画策するやり方に、吉本上層部は不快感があるという――。

 吉本興業の大崎洋会長は、12日発売の写真週刊誌「フライデー」の取材に応じ、宮迫について聞かれた際、一刀両断に切って捨てた。

 宮迫は1月末にアップした、自身のユーチューブチャンネルでの動画で自身を「吉本に戻りたい人」と紹介していた。これについて大崎氏は「いや、もう戻らんでええと思うで。いちいちユーチューブでネタにすんなって話や。辞めてまで吉本のことネタにすんなよって」と、明らかにイラだったコメントを残している。

「フライデーの取材でキングコングの西野亮廣について聞かれた時、大崎さんは厳しいコメントもあったが、かなり冷静に話していた。でも宮迫に対しては吐き捨てるような感じ。もう関わりたくないというのがアリアリでしたね」(テレビ局関係者)

 大崎会長が不快感を示したのは理由があるとみられる。宮迫は今月10日にアップした動画に、引退した島田紳助さんを登場させた。収録中、宮迫が電話し、出演を依頼すると、紳助さんは「別にええけど」と快諾。この場で紳助さんは「吉本戻ったほうがええよ」「変な感じで辞めてるから、よくないわ」と話した。

 同テレビ局関係者は「この収録がいつ行われたか分からないけど、フライデーの直撃よりは前でしょう。そうなると紳助さんは、宮迫から電話があったことを大崎さんに報告しているはず。引退しても、紳助さんと大崎さんは固い絆で結ばれていますからね。それを聞いたうえでフライデーの直撃を受けたから、宮迫について聞かれた大崎さんは不快感をあらわにしたのでは」と指摘。

 大崎会長が激怒した理由は「吉本に復帰するのに、紳助さんの威光を利用するな、と言いたいのでしょう」(同)。

 吉本で現在、最も影響力を持っているのは「ダウンタウン」松本人志だ。特に大崎会長、岡本昭彦社長、藤原寛副社長と、吉本の上層部はいずれもダウンタウンのマネジャーを務めていたことで知られる。

 だが宮迫は松本を頼ることができなかった。闇営業問題で宮迫が謹慎中、松本と電話で話した際に、「ノーギャラだった」と主張する宮迫に対し、松本は「それはムリ。世間は信じない」と言ったものの聞き入れなかったという。

 結局、ギャラを受け取っていたことが分かり、宮迫は2019年7月に退社に至ったのは周知の通り。アドバイスを聞き入れない宮迫の姿勢に松本は、この問題については吉本と宮迫の間に入らないことを決めたと、テレビで話していた。

 吉本を退所した後、宮迫が頼ったのは大御所である明石家さんまだった。さんまは19年11月に、宮迫を激励するパーティーを主催したが、テレビ復帰はかなわなかった。さんまの個人事務所で預かるとも言われたが、結局は実現していない。

 さんまを頼っても、吉本復帰はかなわなかった宮迫。現在はユーチューバーとして活動しており、収入は十分にあると言われているが、自身で「吉本に復帰したい人」と紹介しているように未練があるのは間違いない。

 そこで紳助さんを頼ったのだろうが、吉本上層部は大御所を頼って復帰を画策する宮迫の姿勢にあきれているようだ。

「そもそも反社会的勢力の闇営業に出て、最初は『ノーギャラだった』とウソをついたのが原因。その問題が解決してないのに、大御所に頼って復帰したいのは虫が良すぎる。フライデーの取材で、大崎さんが宮迫について不快感を示したのはそういうことだろう」(芸能プロ関係者)

 もはや復帰は絶望的な状況だ。