高知競輪のGⅢ「開設71周年記念 よさこい賞争覇戦」が29日に幕を開ける。12R特選の村上義弘(47=京都)は7月の奈良Sを一本欠場して当大会に乗り込んできた。

「去年、腹膜炎の手術で切った部分がうずきだして走れる状態じゃなかったんです。今は小康状態。様子を見ながらになりますね」

 状態の上がらぬ近況に表情は険しい。心が晴れないのには、もうひとつ理由がある。

「(次走の)オールスターは13位(でオリオン賞を走る)。応援してくれるファンにどう魅せるかがテーマなのに、なかなかうまくいかないのが歯がゆくって…」

 これまで絶大な人気を誇り、圧倒的なレースで存在を示し続けてきた村上にとって、ファン投票で選ばれるオリオン賞を走る意味合いは大きい。何としても立て直そうと打開策を練っている。

 12R特選は近畿スジに目標がおらず単騎で戦う意向を示した。「これまでも近畿以外には付いていないので。ただ、どこかで次の段階を考えないと…」と説明。迷いに迷う様子が伝わってきた。

 それでも、地域スジに目標のなかった福島武士が番手に名乗りをあげたことで「自力」と腹を固めた。「今の状態では自分は〝自力選手〟とは言えないが動きたい。後方に置かれないように…」と試行錯誤を重ねる村上の総力戦に注目だ。