立花孝志党首率いる国政政党「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」(略称NHK党)が21日、都庁で会見し、次期衆院選の東京選挙区での立候補予定者12人を発表した。衆院選の候補者について立花氏は「誰でも公認する」と宣言し、全国各地に候補者を送り出したい考えだ。

 東京ブロックで擁立が決まったのは、ホリエモンこと堀江貴文氏が外部講師を務める「堀江政経塾」のメンバーが中心。堀江氏の秘書でもある斉藤健一郎氏が比例代表東京ブロック単独1位で出馬。東京25区に「女性が輝く党」の本間あきこ氏、東京12区に「パチンコ党」の宮川直輝氏、「あなたの声をきく党」の重黒木優平氏らワンイシューを掲げる政治団体の代表を務める塾生が名を連ねた。

 また東京7区に「バレエ大好き党」の猪野恵司氏、東京17区に「つばさの党」の根本良輔氏らも立候補を表明した。

 この日、「嵐の党」から5度目となる党名変更した立花氏は、衆院選で国政政党のプラットホームの貸し出しを表明している。小選挙区の場合、立候補に必要な供託金300万円を用意すれば、「誰でも公認する」と明言。候補者は国政政党からの出馬となるため、無所属候補と違い、政見放送の出演やメディアに諸派扱いされないなどのメリットがある。

 一方、被選挙権があれば、ネコも杓子も公認となると、東京五輪で騒動となった小山田圭吾やのぶみ氏のような過去に物議を醸した人も次々と手を挙げる可能性がある。

 立花氏は「立候補される方の言動は、党として一切責任を負わない。犯罪したり、不適切な言動があれば、(党側に)責任を追及されるだろうが、立候補できる方が公認をくださいといったら、拒否しない立場」と話し、誰でも立候補できるという公平さに重きを置き、候補者の資質や中身は問わないとしている。