新型コロナウイルス感染拡大に苦しむキューバは18日、7月31日まで国内および国際スポーツ大会をすべて中止することを決めた。同国メディア「ペンサ ラティーナ」によると、国立スポーツ体育レクリエーション研究所が「パンデミックによって引き起こされる健康状況を考え、大会や類似イベントの中止または延期継続が適切と考える」と声明。すでに承認されている陸上の国内大会はメディアを含め非公開で行われ、東京五輪代表選手には感染予防のためのあらゆる措置が取られるという。

 また、2004年アテネ五輪野球キューバ代表を金メダルに導き、06年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝で日本と対戦し敗れたが、銀メダルを手にしたイヒニオ・ベレス元監督が新型コロナウイルスの合併症のため12日、74歳で死去した。同国きっての名将の死に、キューバ共産党トップのディアスカネル大統領は「新型コロナウイルスは、家族や夢を襲い、貴重な命を奪い続けている。 これは、イヒニオ・ベレスの死を知ったときに私が思うこと。彼の家族や同僚に哀悼の意を表します」とツイートしている。