NHK受信料を支払わない方法を教える党(NHK党)の立花孝志党首(53)がゴールデンウイーク明けと予告する党名変更のカウントダウンに入った。既に複数の政治団体を傘下に置く諸派党構想を披露しているが、新党名は「特になし」で固まったようだ。

 NHK党の支持率伸び悩みで、立花氏が打開策を練っていた中、ひらめいたのが諸派党構想だ。ワンイシューを掲げる複数の政治団体を一つに結集させ、これまで国政選挙時に泡沫扱いされていた候補者が国政政党の公認者となり、政見放送にも出られる仕組みだ。

 立花氏は29日に公開した自身のユーチューブチャンネルで、「生活保護党」「パチンコ党」「おっさん党」「誹謗中傷党」「年金党」「ロケット党」「いじめ党」「スーパークレイジー君党」「プロレス党」「ゴルフ党」「動物党」「農業党」「ハゲ党」「愛煙党」「NHK党」「ジャックケイパー党」「子ども党」「直接民主主義党」「内部告発党」「門田党」「不登校党」「生主党」「学費無料党」の23の政治団体の党名を挙げてみせた。

 当初はこれらの政治団体を傘下に置く「諸派党」の予定だったが、「特になし党」に変更。立花氏は「あまりにもやりたいことがいっぱいあるので、あえて特になし」と解説したが、各種世論調査で支持政党のない有権者が「特になし」と投じているところに目をつけたのが、由来でもある。

 直近のNHK世論調査(4月)の政党支持率では自民党の支持率37・4%、次点に立憲民主党が6・3%につけている中、「特に支持している政党はない」は39・7%だった。従来と同じスタイルで世論調査が行われた場合、立花氏率いる「特になし党」が支持率トップに躍り出る可能性もあるが…。