主演の芳根京子が本田響矢と演じる純な夫婦ぶりが好評だったフジテレビ系ドラマ「波うららかに、めおと日和」の続編が15日に始まった。ナレーター的存在の活動弁士役・生瀬勝久が陸軍の騎兵姿でも登場し、「大出世」と話題になった。
タイトルバックでも最後に登場した活動弁士。それに先立ち、「時は昭和12年7月7日…」と北京郊外での盧溝橋事件に触れ、「ドロ沼化した日中戦争」「不穏な影がチラつき始めた年のある暑い夏のことでございます」と物語を始めた。
なつ美(芳根)と海軍士官の瀧昌(本田)夫妻にも戦争が忍び寄る。ドラマ後半、2人が立ち寄った甘味処「さかい」で軍人に出くわす。演者は生瀬だが、弁士と別人か否かは不明。軍人は「海軍か?」。私服の瀧昌がいぶかると「カンだ。私のカンはよく当たる」と続けた。
軍人は和菓子選びに迷うなつ美を見つめ「目移りするのは良くない。おはぎも、男も」と言い放つ。憤然として近寄る瀧昌に構わずさっそうとその場を去ったのはいいが、休ませていた馬のあぶみに足をかけてもまたがることができず、引いて歩いた。店主の坂井(戸塚純貴)が「乗らねぇのかい!」とツッコんだ。
全体の中で浮いたようにも見えるこの場面は何を物語るのか。夫婦のやり取り自体がユーモラスなドラマだけに、ここで一服の清涼剤的なギャグとして挿入したとは考えにくい。弁士役俳優が軍服で登場したのは、戦火近づく世相を暗示して不穏な空気を漂わせる。
X(旧ツイッター)には、「時代的に不穏な話になって来ると瀧昌さんが心配」「安心して見れるドラマだけど、戦争近づくのが怖い」「この先戦争とどう折り合いつけるのだろうか」などと視聴者から不安な声も寄せられる。「瀧昌には絶対に生きてほしい」「無事でいて」と願うメッセージも見られた。
盧溝橋事件は陸軍の駐屯軍が中国側と衝突して始まったが、日中戦争に伴い海軍も艦隊を編成し直して臨んでいる。瀧昌はどうなるのか――。












