切磋琢磨が生んだ逆転劇だ。愛知・名古屋アジア大会フェンシング女子フルーレ団体決勝(26日、愛知県国際展示場)で、日本は韓国に29―28で競り勝ち、2大会ぶりの金メダルに輝いた。

 アンカーの上野優佳(エア・ウォーター)がバトンを受けた時点で4点のリードを許していた。「とにかく前に進み続けて、差を縮めていくことに集中していた」と、積極的な攻撃で逆転に成功。個人戦に続く金メダルを手にしたエースは「この結果で終えることができて本当にうれしい」と頬を緩めた。

 今大会の出場メンバー4選手はいずれも世界ランキング16位以内にいる。東晟良(共同カイテック)は「みんな成績を残している。シンプルにみんなが強くなった」と証言。ライバルの活躍に各選手が刺激を受け、日本全体のレベルアップにつながった。この日も 辻すみれ(大垣共立銀行)や東が地道に得点を重ねたことで、白星を引き寄せた。

 7月の世界選手権は3位。国際大会で立て続けに結果を残したが、見据えるのは世界の頂だ。上野は「全員が冷静な気持ちで臨んでいれば、ネガティブな感情に陥ることなく、もっと早くリードを奪えた。負けている時の気持ちのコントロールは、チームとして間違いなく改善するべき点だと思う」と反省も忘れなかった。2年後のロサンゼルス五輪へ、最強チームはお互いを高め合っていく。