チャンネル登録者数が100万人を突破した人気YouTuberでもある高須クリニック名古屋院・高須幹弥院長(51)に新たな肩書が加わった。来年から中京学院大学看護学部の臨床教授として同校で教鞭を執るという。高須教授は名古屋で大きな話題となっている、お嬢さま学校の金城学院大学の共学化についても鋭く分析。さらに医師や看護師の「直美」ブームに警鐘を鳴らした。

【高須幹弥院長インタビュー(3)】

 ――名古屋の〝お嬢さま学校〟の代名詞と言われていた金城学院大が、2029年度から共学化することが発表され、東海地区でいま大きな関心を集めている。これで「SSK」のうち女子大のままなのは椙山女学園大学だけに(※「SSK」は名古屋のお嬢さま大学御三家と呼ばれていた椙山女学園大学、愛知淑徳大学、金城学院大学の3校を指す略語。愛知淑徳大学は1995年に共学化)。

高須 これも時代の流れだから、しょうがないのかもしれないですね。中学と高校は女子校のままなんでしょうけど〝純金〟の意味合いも変わってきますね(※名古屋では金城学院中学→金城学院高校→金城学院大学と中学、高校、大学を金城学院一筋の生徒は「純金」と呼ばれていた)

 ――高須院長は金城学院高校のすぐそばにある東海高校の出身だが、金城学院にはどんな印象を?

高須 お家がお金持ちのお嬢さま学校で、かわいい子が多いと思いますね。うちの学校(東海高校)は金城と歩いて10分ぐらいの距離と近かったので、金城の子と付き合っている生徒も多かった。僕は中学、高校の6年間、柔道部で坊主頭でしたし、恋愛とは縁がなかった。金城の女の子と付き合ってるヤツがうらやましかったですね。

 ――少子化で学生数が減少していく中で、女子大の数が減っていくのは避けられない

 高須 政府としても大学を減らしていく方針ですし、学校を存続させるためには、男子を入れないといけないという感じなんでしょうね。実は僕は岐阜県にある中京学院大学看護学部の臨床教授に就任することになったのですが、今は看護学部の学生もなかなか集まらないみたいなんです。

 ――なぜ教授を引き受けたのか

 高須 メディアや討論番組とかに出ると、大学教授の人と討論することも多いんですよ。なので、僕も「中京学院大学教授」という肩書で出て、対抗してやろうと思って(笑い)。それは冗談ですけど、看護師を目指す学生さんたちに啓発していきたいこともあるんです。

 ――どんなことを?

 高須 今、医療の現場では「直美」が問題になっています。コスパ重視で早く楽して稼ぎたいからという理由で、医師免許を取って研修医を2年やった後、形成外科で保険診療とか手術を経験せずに、すぐ美容整形外科医になる医者が増えている。それと同じように、早く楽して稼ぎたいから看護師でも「直美ナース」を目指す人が多いんです。

 ――医者だけでなく、看護師も「直美」!?

 高須 そうなんです。美容外科だと自由診療だから、給料も結構いいんです。保険診療の病院は赤字のところが多くて、看護師の給料もなかなか上がらない。でも、ナースの基本って、まずは病棟なんですよね。患者さんをちゃんと管理して夜勤もやって。ただ、それだと(病院での)人間関係も大変だし、患者さんの排泄のお世話もしなければいけないから、看護師免許を取ったら直美ナースになりたい人が増えているんです。だけど、直美ナースって、はっきり言って使えないんですよ。病棟とか命に関わる現場を体験していないので動きが鈍いし、緊迫感もない。ちょっと注意するとすぐにイジけてやめちゃうといった、現場の人間にとっては扱いづらい人材も多いんです。

 ――経験値が足りない医師や看護師だと、安心して診察を受けられない

 高須 美容外科というのは病気じゃなくて、健康な人が来るわけです。だけど、まれにビタミン点滴でアナフィラキシーショックが起こることもある。普段から病気の人ばかりを相手にしていれば、急変にもすぐ対応できます。医療の現場って厳しいし、ちゃんとしてないとできないんですよね。医師から指導された通りに看護師が点滴を作って、入れるわけじゃないですか。薬の種類や量を間違うと、患者さんが亡くなってしまうこともある。だから間違えないようにみんなチェックするんですけど、もし間違えていたら厳しく指導するんです。優しく言うとヘラヘラしていて(間違いが)なおらない人もいるので、看護師さんの世界って厳しいんですよ。厳しい環境を最低でも2年は経験しないといけないと思っています。いきなり病院に来ると、本当にヘラヘラしている若い女の子が来ちゃう。間違いを起こして(先輩の)看護師が指導しても泣いちゃって「やめます」となっちゃうんです。

 ――看護師になるためには、厳しい環境を経験して乗り越えることが必要

 高須 高須クリニックでは直美の医師もナースも採用はしていません。最低でも2年は病棟なり、手術室なり、救急なりの経験をしてからじゃないとダメ。楽して稼ぐんじゃなく、命を救う現場を実際に体験して看護師として成長していく。学生さんたちにはそういったことを伝えていきたいと思っています。