英国政府は7日、ロンドンで毎年夏に開催される恒例の野外音楽フェス「ワイヤレス・フェスティバル」でヘッドライナーに決定していた米ラッパーのカニエ・ウェスト(48)の入国を拒否した。過去の反ユダヤ主義的発言や、ナチズム賛美を理由としている。英紙サンが7日、報じた。
これを受けて、主催者のフェスティバル・リパブリックは同フェスティバルを中止し、全てのチケット購入者に払い戻しを行うと発表した。
現在「イェ」の名前で活動しているウェストは、2022年頃からユダヤ人やホロコーストに関して反ユダヤ主義的発言を繰り返しており、それが原因とみられる。ウェストは今年1月に過去の発言について謝罪していた。
ウェストは7月10日から12日までの3日間、北ロンドンのフィンズベリー・パークでヘッドライナーを務める予定で、合計15万人を動員する見込みだった。
しかし、ワイヤレス・フェスティバルの主催者であるフェスティバル・リパブリックは、政府の決定を受けて、このイベントが完全に中止になったことを発表した。声明では「内務省はイェのビザを取り消し、英国への入国を拒否した」と述べている。
英国政府当局は、ウェストの入国は公共の利益にそぐわないとの理由で入国を拒否したと説明している。
キア・スターマー英首相はイベントの中止が決定した後、SNSで「彼は招待されるべきではなかった。政府はユダヤ人コミュニティーと断固として連帯し、反ユダヤ主義という毒に立ち向かい、打ち負かすための闘いを止めることはない。われわれは常に、国民を守り、われわれの価値観を堅持するために必要な措置を講じる」と語っている。
ウェストのヘッドライナーが決定したことを受けて、6日には米飲料大手ペプシコーラなど複数の大手企業が、同フェスのメインスポンサーを辞退すると発表していた。
ウェストは7日、英国のユダヤ人コミュニティーとの面会を申し出て、ロンドンに来る唯一の目的は「音楽を通じて団結、平和、愛をもたらすこと」だと語っていた。












