親方衆の評価も急上昇だ。大相撲春場所10日目(17日、大阪府立体育会館)、幕内豪ノ山(27=武隈)が幕内朝紅龍(27=高砂)をはたき込んで9勝目(1敗)。ともに大阪出身の同学年対決を制し、優勝争いの首位を守った。

 関脇霧島(29=音羽山)と並んで先頭を走る状況にも、豪ノ山は「まだそんなに実感も意識もない。明日からが大事じゃないですか。重圧? 全然ない」ときっぱり。日を追うごとに大きくなる地元ファンの声援に「もっと大きくなるように頑張りたい」と気合をみなぎらせた。

 馬力を生かして一気に前に出る押し相撲が武器。この日は引く展開となったが、今場所は全体を通して持ち味がいかんなく発揮されている。周囲の評価もうなぎ上りだ。

10日目は朝紅龍(右)をタイミングよくはたいた豪ノ山
10日目は朝紅龍(右)をタイミングよくはたいた豪ノ山

 審判部長の高田川親方(元関脇安芸乃島)は「いつも気合の相撲。真っ向勝負で、前に出る力士。かみ合えば、相手を根こそぎ吹っ飛ばす。押し相撲は乗ると怖い。どんどん前に出ていったら気持ちも乗るし、相撲も乗ってくる。後半(終盤)が楽しみ」と期待。「もともと実力がある力士。もっと出足を磨いて前に出れば、いずれ三役に上がるでしょう」と太鼓判を押した。

 同副部長の粂川親方(元小結琴稲妻)も「いいんじゃないですか。地元の声援を受けて、いいところが出ている。勝っていけば、乗っていく。今は負ける気がしないのでは」と高く評価している。

 横綱大関陣が崩れる中、このまま白星を並べていけば平幕優勝の可能性も十分。ご当所のダークホースが、荒れる春場所の主役に躍り出る。