【女子ボートレーサー・インタビュー 田上凜(23=大阪)後編】

 ――いざチルト3度に挑戦して

 田上 初日のレース終わってからペラを叩き出して、2日目からやりだしました。チルト3度自体が初めてで、スタートもそうだし、調整も全然分からないし…。翔大さんがいてくれたので、全部聞いて教えてもらいました。そこで結果が出た(まくりで2勝)ので〝ずっとやります〟ってなって、それが今です。夏山さんと翔大さんに言ってお願いしてやらせてもらっています。

 ――チルトの選択に関しては

 田上 使い分けた方がいいみたいですけど、チルトはマックスで行きます。試運転ではいろいろと試すんですけど、本番では3度でやってます。どんなに伸びなくても…。話題つくりで3度でやり続けた方がいいと、翔大さんからも言われています。やっていたらレディースオールスター(AS)にも出られるかもしれないし、やるなら今期は全部3度でやり切ろうと思っています。

 ――今後の方向性は

 田上 3度をやり出して成績もめちゃくちゃ上がったし、めちゃくちゃ乗りやすいんですよ。なので全てが自分に合っているんだろうなと。ただ、1本でもFを切ったら今期は3度もおしまいなんです。その時は普通に枠なりに戻ると思います。スタートも翔大さんに「全速コンマ20でいい」と言われているし、夏山さんにも3度をやり始めて「スタート行けませんでした」と報告したら「スタート行かなくてもまくれるくらいの足にしろ」と言われて、なるほどって。整備も3度を教えてもらってからはやっているし、ペラも一生叩いてます。ただ、1号艇の時だけはインに入ります。ペラを叩き変えるのも練習になるからと言われています。

 ――チルトを跳ねて勝った時の爽快感は

 田上 まくり切った時はこんなに簡単なんだと…。A級とか上の方に絶対に操縦面では勝てないけど、スタートさえちゃんと決めたら勝手にボートが連れて行ってくれますからね。

 ――チルトを跳ねる難しさは

 田上 やっぱり難しいのはスタートです。ただ、本当に伸びている時ってスタートもやりやすいんですよ。同じ感じで起こしで起きてくれる。定時定点だけちゃんとしていたらスタートも決まるんです。起きない時ってバラつくので決まらないんです。

女子で「まくり」と言えば屈指の存在の高田ひかる
女子で「まくり」と言えば屈指の存在の高田ひかる

 ――目標とする選手は

 田上 まくりで目標としているのは、高田ひかるさん。やっぱり女子では一番だなと思っています。今はあの勝ち方を目標にしています。道中の走り方なら加藤翔馬さん。加藤さんの外からブン回す走り方が好きなんですよね。3度だからこそブン回す方が道中もまだ戦えると思うんですけど、なんか差してしまう。たぶん3度のことを忘れてますね。

 ――理想像は

 田上 将来的にはオールマイティーで戦って行きたいと思っています。ここぞの場面でチルトを跳ねての一発仕様が取れた方がいいと思うんですけどね。ただ、私スローが苦手で勝率がめっちゃ悪いんですよね…。なので、外枠でもいいかもしれないです。そこは要相談ですね。

 ――今後の目標は

 田上 今はやれることをやって、それで結果がついてきてくれればという感じです。いずれはレディースASとかボートレース甲子園に出たいですね。そこが私の立場で一番の近道だと思うので…。甲子園に出られたらチルトを跳ねていきたい。絶対、普通に乗っても勝てないでしょうからね。そこでまくり切れたら自分の自信にもなると思います。

 ――ファンへメッセージを 

 田上 まだ付け焼き刃のような状態でやっているので、舟券を買ってもらっても残念な思いをさせてしまうかもしれないけど、今は温かく見守ってもらいたいですね。私もできるだけ舟券に絡んで皆さんにお返ししたいと思っています。

【編注】GⅡ「第11回レディースオールスター」(ボートレースまるがめ、5月5日開幕)の出場選手は7日に発表され、田上凜はファン投票38位(選出順位は39位)で出場が決まった。