演出家の宮本亞門(67)が、BS日テレ人気トーク番組「森田健作アワー 人生ケンサク窓」(3月7日、14日午前9時)に出演することになり、このほど都内で収録が行われた。
元千葉県知事で俳優の森田健作が、ゲストと共に人生を振り返りながら、今を生き抜くヒントを〝ケンサク〟する番組だ。
宮本は、東京・新橋演舞場の前に両親が開いた喫茶店「須川」で生まれた。「父は無類の女好きでしたね。しかも酒癖も悪く大変でした。慶應大学の出身だったので、小さい頃の子守唄が慶応の校歌でした」と苦笑いした。
自らの性格を「小学校の時は、とにかく自己否定の性格でした」と言う宮本。「父は私も慶應大学に入れたかったようですが、勉強は嫌いでしたからね。行く気はまったくありませんでした」。
その一方で「お袋は松竹歌劇団のレビューガールで活動していたことから、舞台好きだったのです。そんなお袋から舞台への愛をすべて教え込まれたところはありました。幼稚園の時にはミュージカル映画の虜になっていましたし、日本の古典芸能にも興味を持って日舞などにも通ったりしました」。
実家の喫茶店には渥美清さんや藤山寛美さん、島田正吾さんなど当時の人気俳優や演劇関係者も訪れていた。そんな環境もあってか、高校時代には演劇部に入り、演出にも興味を持つようになり、顧問の先生の勧めで玉川大学文学部芸術学科演劇専攻に入学した。
しかし、21歳で大学を中退すると、岡田真澄さん演出のミュージカル「シーソー」に合格し、ダンサーに。1987年にはミュージカル「アイ・ガット・マーマン」で演出家デビューした。宮本は「お袋の存在がなかったら、自分が今の立場でいることはないですね。ですから天国で喜んでくれていると思います」と想いを語った。
それでも「何もかもが成功したわけではない」とし、その上で「満足した段階でやめてしまうこともありましたが、満足していない部分も多かった」と振り返っていた。
そういう宮本の「人生を支えてきた音楽」を聞かれると、開口一番、ミュージカル「ヘアー」の代表曲「アクエリアス」と即答。「21歳の時、出演した舞台『ヘアー』(80年)の初日の朝、お袋が亡くなったのですが、実は、お袋が大好きだった曲が、この曲でした。そういったこともあって、この時、私はお袋に向かって『アクエリアス』を大きな声で歌いました」と語った。












