人気ロックバンド「LUNA SEA」のドラマー・真矢(しんや、本名・山田真矢)さんが17日午後6時16分、死去した。56歳だった。昨年9月、2020年にステージ4の大腸がんが発覚していたこと、昨夏に脳腫瘍と診断されたことを公表。懸命に来月の公演復帰を目指してきた。約5年間も公表を控えてライブ活動を続けてきたのは、真矢さんの〝優しさ〟と〝気遣い〟からだった。

 同バンドの公式サイトは23日未明に「皆様へ」と題し、メンバーのRYUICHI、SUGIZO、INORAN、J/LUNA SEA名義で真矢さんの死去を報告。「LUNA SEAのかけがえのないドラマー 真矢が、2026年2月17日 18時16分 永眠いたしました。2020年にステージ4の大腸がん、そして昨年には脳腫瘍も発覚し、7回の手術や治療を継続してきましたが、56年の人生に幕を下ろしました。懸命なリハビリを続け、3月のライヴではドラムを叩くことを目指していた中、容態が急変し、あまりにも早い旅立ちでした」と伝えた。

 来月12日に東京・有明アリーナで予定されている公演で復帰を目指し懸命にリハビリを続けてきたが、かなわず。「生前、真矢は『また必ず5人でステージに戻る』と、誰よりも強く再起を信じ、病魔に立ち向かっていました」と振り返った。

 神奈川県出身の真矢さんは、1992年に「LUNA SEA」としてメジャーデビュー。「ROSIER」「STORM」など数多くのヒット曲を生み出し、90年代のビジュアル系ロック界をけん引した。私生活では、2000年5月に元モーニング娘。の石黒彩と結婚し、1男2女をもうけた。妻の石黒もこの日、自身のインスタグラムで死去を報告。「5年9か月の間、病気と戦い続け、その間も常に前向きで懸命な姿は誇らしくそんな真矢に寄り添い支えることが私の幸せでした」と吐露した。

 真矢さんは、昨年9月8日に脳腫瘍と診断されたことを公表。その際に2020年にステージ4の大腸がんと診断され、7回の手術と抗がん剤治療、放射線療法を受けながらライブ活動を続けてきたことも判明している。

 知人の話。

「がんが分かった時にすぐ公表して闘病することを勧める声もありましたが、真矢さんはファンに純粋に自身の音楽を楽しんでほしかったので5年間も明かさなかった。また、公表する前から妻の石黒さんはSNSにゴルフや仕事などに打ち込む投稿を続けていましたが、真矢さんが公表すれば、『看病しろ』などとネット上でいわれなき誹謗中傷にさらされるおそれもある。それではポジティブに暮らすことができなくなるのでは、とも心配していた。そんな優しさがあったのです」

 がん公表直後の昨年9月16日、石黒は自身のインスタグラムに銀婚式のウエディングフォトを投稿。沖縄の海をバックに夫婦、3人の子供の5人で手をつなぐ姿を添え、「回復に向けて笑顔を絶やさず歩む真矢をこれからも精一杯サポートしていきます。今後とも夫婦共によろしくお願い致します」などと決意していた。

「想像を絶する闘病生活だったと思いますが、自分よりもアーティスト仲間の活動やスタッフを気遣ったり、感謝を伝えていた。優しく明るいキャラクターで、周囲を笑顔にさせる存在。みんな癒やされて元気をもらっていた」(音楽関係者)

 歌手の西川貴教、GACKT、氣志團の綾小路翔、SHAZNAのボーカル・IZAM、音楽プロデューサーでつんく♂、俳優のつるの剛士、タレントの武井壮、日本テレビの森圭介アナウンサーら著名人から追悼コメントが寄せられている。

 ミュージシャンとしての実力はもちろん、その温かい人柄で多くの人に愛されたドラマーだった。