元放送作家の長谷川良品氏が17日、自身のユーチューブチャンネルを更新。今月1日に亡くなった久米宏さん(享年81)について語った。

 長谷川氏は「久米宏以前、久米宏以降と言っても過言ではないくらい今のテレビ界の当たり前を創出してきました」とその功績を表現。「無言で語る天才であり、昭和のユーチューバーでもある」と話した。

 局のアナウンサーでありながら、多くの常識を変えてきた。「今ではニュース・ワイドショーには欠かせないフリップや模型などの小道具を使った情報のビジュアル化はほぼ(久米さん出演の)『ニュースステーション』が起点になっています。そして、『中学生でもわかる』をモットーにニュース原稿をより平易にカジュアルに変えた」と説明。

「それまでのキャスターが原稿をただ読み上げるだけの昭和のAIだったのに対し、久米さんはニュースに自分の意思や思いを込め血を通わせた」と語ると「こうした放送作家や演出の領域にまでアナウンサーが踏み込んだ、そうしたスタンスはまさに演者でもありプロデューサーでもあるユーチューバーそのものなんですよね」と解説した。

 久米さん以前と久米さん以降では、「ニュースの景色がガラッと変わり、テレビとお茶の間の距離がぐっと縮まった」という。「やはりこれは、これまでのテレビの常識の否定なんですよ。久米さんのスタンスはテレビの否定でもあり、SNS発のインフルエンサー的である」と語った。