洞不全症候群、パーキンソン病と診断され、療養していた歌手の美川憲一(79)が10日、都内で復帰会見を行い、心臓にペースメーカーを入れた傷痕を見せつつ、闘病生活や死への意識、歌手活動への意欲などを赤裸々に明かした。

 美川は9月11日に心拍数に異常が生じる「洞不全症候群」と診断され、心臓にペースメーカーを埋め込む手術を実施。術後のリハビリの際に違和感を覚え、精密検査したところ、筋肉がこわばり手足が動きづらくなるパーキンソン病と判明。投薬とリハビリ治療などを継続しており、今月14日に愛知・名鉄トヨタホテルで開催するものまねタレント・コロッケとのクリスマスディナーショーで復帰を果たす。

 しっかりした足取りで会見場に姿を見せた美川は「洞不全症候群で心臓にペースメーカーを入れる手術をして無事に終わりまして、約1か月半入院しておりました。本当に病気知らずで60年間一回も休んだことがないぐらいでしたが、今回は心臓だけではなく、パーキンソンという難病にかかりました。現代医学では治らない病気です。薬もいい薬が出てますけど、リハビリしながら日々努力をして、しぶとくコンサートをやっていきたい」と決意を語った。

 報道陣を集めた会見の場を設けたことについては、「同じパーキンソン病という難病、またそれ以外にもご病気と闘っている方たち、そのサポートをされていらっしゃるご家族の方々など、私の活動を通して少しでも勇気づけられたらと思って会見をさせていただきます」と説明した。

 美川は5年あまり前から足のふらつき、めまいなどの症状があったと告白。年齢から来る老いと思っていたが、今年8月に米ロサンゼルスで体調不良で倒れたという。医師の診断を受け、洞不全症候群が判明。会見では、ペースメーカーを埋め込んだ左胸あたりの術後の傷痕を見せ、説明した。

 現在の体調は「60%ぐらいかしら」としつつも、週2回は筋力アップのためのストレッチ、ボイストレーニングをしているといい「今までと変わらないくらい声は出てます」と笑顔。14日の復帰ステージについて、今年の流行語大賞に選ばれた高市早苗首相の言葉「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」を引き合いに、「そういう気持ちでやっていきたい」と宣言した。

 会見ではいつもの〝美川節〟で報道陣を笑わせる場面も。12月に入り、今年中にやっておきたいことを聞かれると、「遺言を書いたことはなかったけど、書いておいた方がいいなって思うようになりました。『死んだ花実は咲かない』という気持ちだったけど、やっぱり死と背中合わせと感じました。独り身ですから持ってかれるなと。あの宝石、誰が持っていくのか、と。しっかり遺言書に書いておきます(笑い)」と話していた。