逢坂大河・櫛枝実乃梨・川嶋亜美(釘宮理恵・堀江由衣・喜多村恵梨)「プレパレード」
2008年から09年にかけて放送されたアニメ「とらドラ」の第1期オープニングテーマ「プレパレード」。歌っているのはヒロイン3人(を演じた声優さん)で、放送当時はオリコン最高位17位というスマッシュヒットを記録している。
この曲について何か書くとしたら、それはもう“テクノ歌謡”というキーワードに尽きる。テクノ歌謡というジャンルが日本の音楽シーンに生まれ、ちょっとしたムーブメントになったのは1980年代の前半だ。YMOが空前の大ブレークを果たし、コンピューターを駆使したテクノポップのサウンドが新しい時代をつくり上げた。その影響力はいわゆる歌謡界にも波及。曲の骨格は王道の歌謡曲でありながら、演奏とサウンドはピコピコのテクノポップというヒット曲が次から次へと誕生した。それがテクノ歌謡だ。
イモ欽トリオ「ハイスクールララバイ」、藤村美樹「夢恋人」、中森明菜「禁区」など、主に細野晴臣らYMOメンバーが手掛けた楽曲が一世を風靡。YMO自ら放った83年の「過激な淑女」は、テクノ歌謡の到達点と言えるだろう。
話を「プレパレード」に戻すと、この曲はそんな往年のテクノ歌謡テイストが08年に大復活したような名曲なのだ。一度聴いたら耳に残るキャッチーな歌謡曲感たっぷりのメロディーが、釘宮・堀江・喜多村のかわいいとしか言いようがない声で歌われる。
それにしても「とらドラ」に限らず、テクノポップのサウンドとアニメのカラフルでキュートな世界観は相性がいい。実際に、テクノという要素を特に意識しなくても、現在のアニソンにコンピューターサウンドは完全に定着している。
もし海外でもシティーポップのような日本音楽の再評価ムーブメントが起きるとしたら、テクノ歌謡は最右翼なのではないか? その時には「プレパレード」に熱狂する外国人リスナーも続出しそうだ。











