元ビートルズのポール・マッカトニーの自伝「ウィングス:ザ・ストーリー・オブ・ザ・バンド・オン・ザ・ラン」が4日に刊行され、ポールは1980年12月に盟友のジョン・レノンが射殺された際の「怖ろしい瞬間」を振り返っている。米ピープル誌が4日、報じた。
ポールは著書の中でジョンが80年12月8日、ニューヨーク市のダコタ・ハウス前で狂信的ファンのマーク・チャップマンに射殺されたことを知った際の心境を回想している。その日の早朝にマネージャーから訃報を知らされたとつづっており「本当に信じられなかった」と語っている。
同時にこの事件を1963年のジョン・F・ケネディ米大統領暗殺事件と「同じく恐ろしい瞬間だった」と例えており、その瞬間にすべてが「ぼやけてしまった」と書いている。「君はそれを受け入れられなかっただろう。僕もまだ受け入れられていない。受け入れたくないんだ」とポールは語っている。
ジョンが亡くなった後、彼は元ビートルズのメンバー、リンゴ・スターとジョージ・ハリスンと一緒にスタジオに入ったことを思い出したという。ポールによると、メンバーはジョンの訃報を知ってから家に居たくなかったから集まったという。
「僕たちは皆、仕事に行って知り合いと一緒にいなければならなかった。ただ続けなければならなかったんだ」と振り返った。最終的にポールは、ジョンの死の「ショック」が1日分の仕事をこなす原動力になったと記している。
またポールは1970年にビートルズが解散したことを受けてジョンが亡くなる前に、彼と和解したことを振り返った。
彼はジョンと再び腰を据えてゆっくり話し合えなかったことを残念に思っている一方で、2人が交わした最後の電話が友好的に終わったことに感謝しているという。ポールはジョンと和解できたことを「私の人生における大きな祝福の一つ」と語った。10代から共作と演奏を続け運命を共にしてきた2人の天才にとって、口論や悪口を言い合ったりするのは兄弟ゲンカと同じで、それ以上に深刻なことではなかったとポールは書いている。
同著はロック界のアイコンであるポールがビートルズ解散後、世界的人気を得た自身のバンド「ウイングス」(71年~81年)で過ごした日々を、さまざまな証言とインタビューを交えて回想している。













