「サナエノミクス」を維新が再加速させるか――。自民党の高市早苗総裁が15日、日本維新の会の吉村洋文代表と国会内で党首会談を行った。

 高市氏は21日召集の臨時国会での首相指名選挙の協力と連立政権を見据えた連携を要請し、16日から政策協議を始めることで合意した。会談後、高市氏は「基本政策はほぼ一致している」と述べた。

 一方、立憲民主党の野田佳彦代表が呼びかける、維新、国民民主党の3党による首相候補の一本化は難航。維新が高市氏に投票すれば高市氏が首相に選出される公算が大きくなった。

 高市氏は同日、吉村代表との会談を前に国民民主党の玉木雄一郎代表と党首会談を行っていた。「一緒に責任を担っていきたい」と連立政権入りを視野に協力を要請していた。しかし玉木氏は「いきなり連立というよりも、信頼関係の醸成ができれば協力の形も見えてくる」と立場をはっきりさせていなかった。

 高市氏のラブコールに対して玉木氏が優柔不断な態度をとっている間に、吉村氏と急接近したというワケだ。

 自維カップル誕生の期待に喜びの声を上げるのが投資家たちだ。総裁選で下馬評を覆して小泉進次郎氏との決選投票に高市氏がサプライズ勝利し、日経平均株価は過去最高値を更新。ところが、10日に公明党が自公連立からの離脱を表明すると株価は大暴落。三連休中の日経平均先物は米中関税戦争再燃もあり、一時2800円以上値下がりした。

 連休明けの14日の日経平均は前日比1241円48銭安。15日は前日の反動と米国株高による買い戻しが入り、825円35銭高の4万7672円で引けたが、投資家の不安は消えないままだった。

 そこへ維新の接近による〝自維連立〟の可能性が出てきたことで、高市トレード復活の思惑が交錯する。経済アナリストは「高市さんは積極財政で経済成長優先を掲げている。為替も再び円安に振れるでしょう。物価高騰の心配はありますが、日経平均株価はあっさり5万円到達も視野に入ってきます」と語る。

 市場はどう反応するか。