【女子ボートレーサー・インタビュー 薮内瑞希(29=岡山)前編】
――2015年11月24日に児島でデビュー。11月でボートレーサー10年になる
薮内瑞希 あっという間でしたね。レーサーになった時に思っていた本当の理想の自分にはなれていない。でも、デビューした時はやっていけるのかという不安もあった。決して満足はしていないけど、ここまでやってこられた。まだ頑張れそうとは思っています。
――デビュー当時はテレビ番組の密着取材もあった
薮内 操縦面とかも人より劣っていたし、勝るものがない中でカメラを向けてくださったりしていた。デビュー戦の時も他の番組とかも来てくださっていました。当時は「なんで?」という気持ち、「恥ずかしい」という思い。「他の選手に申しわけない」という思いがありましたね。
――ボートレースに集中することが難しかった
薮内 人の目を気にして仕事のひとつひとつを大事に考えられていなかったのかなと思う。一生懸命やっているつもりだけど、どこかで「他の選手に変に思われたら」とか考えたりしていた。自分が思っている自分とテレビに映っている自分のギャップに戸惑ったりもありました。デビュー直後、まだ全然な自分だったのに街中やデパートで知らない方から「薮内選手ですよね?」「テレビ見ました」とか声をかけてもらえることもあった。「ありがたいことだな」と思いながら「仕事はダメで申し訳ないな」という気持ちがありました。
――薮内選手のテレビ番組を見てレーサーを志した女子選手もいる
薮内 そうですね…。それで何か人生のきっかけになってくれたなら、それは良かったなとは思います。
――印象深いレースは
薮内 初めて優勝戦に乗ったまるがめのレースですね。
――2019年9月16日、まるがめGⅢオールレディースの優勝戦
薮内 3号艇で乗ったんですが、あのレースは展開もあったし普通の人なら優勝できていたなとずっと思っていた。今、冷静に考えたら分かるのに、その時は初動でハンドルを切る直前まで迷っていて何か余裕がなかったし情けなかった。いっぱい情けないレースはあったけど、あれは特に情けなかったな。
――2023年後期と2024年後期にA2を経験
薮内 A級になったあたりはボートが楽しくなってきたというか、調整とかレース内容とか自分の形が分かってきたなと思ってきた時期だった。もっと頑張ったらもっとエンジンも出せそうだし、うまく乗れるかもと思っていました。でも休みを経たりして復帰して調整がうまくいかなくなってハンドルもうまく切れない。ボートは難しいと思いましたね。











