ディミトリ・フロム・パリ「Neko Mimi Mode」
2004~05年に放送されたアニメ「月詠―MOON PHASE―」のオープニング曲「Neko Mimi Mode」は、当時のアニメ楽曲としては相当な冒険だった、というか極めて画期的な曲だった。それどころか20年以上たった今でも、こんなアニソンにはほとんどお目にかかれない。
同曲を手掛けたのは、フレンチハウスミュージックを代表するフランスのアーティスト&DJ、ディミトリ・フロム・パリ。日本のアニメにも造詣が深かったというから、この起用も意外ではないのかもしれないが、それにしたって一般的な“アニソン感”は皆無だ。
ジャンルでいえばイージーリスニングとかラウンジミュージックということになるのだろうか。ボサノバ的なリズムやコード感と打ち込みのサウンドがミックスされた“ボッサ・ハウス”。全編通して大きな展開はなく、ひたすら軽やかでオシャレな音が最初から最後まで続く。
正確にはインストではなく、アニメで主役の声を演じた斎藤千和の「ネコミミ ネコミミ」とか「うにゃにゃうにゃ~ん」というボイスがサンプリング的に乗っている。が、決してそれは“歌”でもないし“ラップ”ですらない。あくまでサウンドの一部で効果音のようなものである。
CDはこの曲と、その別バージョン的な「Tsuku Yomi Mode」、それぞれの“ボイス無し”の計4曲が収録されており、トータルで20分にも満たないが、ついつい何度も頭からリピート再生してしまう。それほどまでに中毒的な心地良さを持っている。
ちなみにこの曲、DAMやJOY SOUNDなどのカラオケにも入っているが、マイクを持って“歌う”人ってどのくらいいるんだろう(笑い)。












