社会学者の古市憲寿氏が24日、日本テレビ系「真相報道 バンキシャ!」に出演。愛知県豊明市が、全市民を対象に仕事や学習以外でスマホなどを使うのは1日2時間以内を目安とする条例案を発表したニュースにコメントした。

 条例案では、YouTubeやSNSなどを見る時間を2時間以内に抑えることが目安とされている。強制力や罰則はなく、施行は10月1日を予定だ。

 同番組の取材に応じた同市の小浮正典市長は「不登校の子供たちがスマホを手放せないために、家に閉じこもってしまうという問題からスタートしてる。全住民が自分のスマホの使い方を見つめ直して、自分の生活や家族の生活がないがしろにされていないか、見つめ直すきっかけとして条例案を提出します」と語った。

 このニュースに古市氏は「すごいナンセンスな条例を考え付くなと思って、その頭の悪さにビックリしたんですけど」とあきれ顔。

 その理由について「だってそもそも余暇と仕事って、厳密に切り分けられないこと多いじゃないですか。普段の生活の中でも仕事のことを考えることは多いだろうし、切り分けが難しい中で、どこが仕事、どこが余暇ってことも言いにくい」とし「そもそも市長が『不登校の子がスマホ使い過ぎ』みたいな話してましたけど、そもそも不登校が悪いのか?っていう話もありますし、不登校の理由をスマホにしていいのか?って話もあると思うんです」と疑問を投げかけた。

 また、多くの問題がスマホのせいにされがちだとして「スマホって幅広い使い方できるわけじゃないですか。勉強もできるし、遊びもできるし、これを包括的にスマホって言葉でくくっちゃうのがすごい解せない」と指摘
仮にスマホが悪いとしても「じゃあ、その人からスマホ取り上げて、その人が何するかっていうと、そんな生産的なことできないと思うんですよ」と分析した。

 その上で「20年前だったらガラケーが悪者にされたし、その前はパソコンが悪者にされたし、その前はテレビが悪者にされました。いつの時代もいろんなものを悪者にするんだけど、昔からそんな生産的に我々は生きてないわけで、あくまでも人間の問題かなと思いました」と私見を述べていた。