弥彦ミッドナイト競輪(FⅡ)は15日、最終日を迎える。準決7Rでは柏木伸介(41=静岡)が通算300勝を達成。S級でもA級でも常に穴党の心をくすぐるクセ者は、勢いに乗り久々の優勝にも意欲を見せた。
初日特選でリーチをかけ一発ツモ。前を任せた関根健太郎(30=神奈川)が最終ホームで前団を叩き切ったところで柏木の節目到達は事実上、決まった。「初日ほどの余裕がなくてちょっと焦った。健太郎を抜き過ぎた」と反省点は残るものの「足踏みするよりはよかった。これもすべてオレの実力」と、少しおどける柏木節で笑わせた。
デビュー4年目の03年にS級に昇級してからはS級とA級を行ったり来たり。思い出のレースにはA級初優勝を飾った04年1月の地元戦(静岡)決勝を挙げた。
「B級では1度優勝しただけでA級優勝がないままS級に上がったんだけど、落ちた1発目でいきなり優勝できた。S級の経験ってこういうところに生きるのかなと思いましたね。その時のメンバーは今でも覚えています」
同期同部屋には柏木と同じような立ち位置で、今年2月に400勝を達成した同級生の桜井学(41=群馬)がいる。「学に比べればオレの数字なんてまだまだ。S級でまだ自力で戦っているところを見ると刺激になるし、まだまだ頑張りますよ」と話すと、この時だけは真剣な表情に切り替わった。
関根が腰痛発症で本調子ではないこともあり「オレが前でやろうか」と前回りも打診したが、関根に押し切られる形で決勝も準決と同じ並びに。優勝候補の伊東翔貴(30=福島)が単騎になったことで付け入る隙も生まれた。「決まった以上は自分の位置でしっかり走るだけ。あー、優勝したい」。S級在籍の昨年はわずか3勝に終わっているだけに、決勝を前に本音が漏れた。
初日特選では南関3番手からまくりに転じて勝ち切ったように、混戦を打開するタテ脚、油断も隙もないクセ者ぶりは相変わらず健在。伊東を負かすならシビアに、そんな思いが柏木の頭にあるのだとしたら…。流れでは容赦なく勝ちにいくかもしれない。












