ボートレース若松のプレミアムGI「第13回ヤングダービー」は27日、12Rで優勝戦が行われ、宮之原輝紀(28=東京)が4コースから差してヤングダービー7回目の出場にして初制覇。そして、これがうれしいGI初優勝となった。

 風速1メートルの公式発表ではあったが、ほぼ風は感じられない、当地でもあまり見られない穏やかな好コンディション。3カドに引いた竹下大樹がスリットで仕掛ける展開にイン西丸は最後の最後で焦ったか、1Mターンが流れる。宮之原はその隙を冷静に差してバック先頭へ。レースを見ていたある選手から「こうなると思った。こういう形しかないですよね」との声が上がるほど、的確に展開を突くセオリー通りの勝ち方でレース巧者ぶりを披露した。

 ただ、ピットに帰投した表情に喜びはなかった。「展開が向きすぎて自力で勝ててない。改めて自分の弱さを痛感した。調整力も含めて、もっと自力をつけていかないといけない」と、勝者にもかかわらず反省の弁が口をついた。

 ヤングダービーは7回目の出場。すでにSGでも優出歴を持つ若手屈指の実力派レーサー。だが、これまでの大会で目立った結果は第6回・三国の優出5着のみと、このレースの難しさを体感してきた。それがようやくVという最高の形に結びついても「世代限定なのでGIを取ったとは思っていない。周年を取ってからタイトルホルダーと言われたい思いがある」と気持ちを吐露。あくまでも世代、支部問わないレベルの高い周年記念の舞台で勝ってこそGI制覇、この優勝は通過点という姿勢を前面に押し出した。

 それでも賞金を加算し賞金ランクは17位に浮上。チャンスは広がり「(とこなめSG)チャレンジカップは行きたいと思っていた。次は平和島の記念もある。本腰を入れたい」。次こそ納得の優勝へ――。視線は次の戦いに向いている。