全国で梅雨明けし夏となり、6月から続く暑さに拍車が掛かっている。涼を求め、水遊びに行く人が多くなるのに比例して、水場の事故も多くなる。三連休は多くの水難事故が起き、最終日となる21日にも複数の死者が出た。
和歌山県の海岸で21日、水難事故が相次いだ。和歌山市では、友人ら10人と遊泳中に男性の姿が見えなくなり、うつぶせで浮いているところが発見された。死亡した。那智勝浦町では、海岸で友人2人と貝を採っていた男性が溺れ、心肺停止で病院に搬送された。
仙台市宮城野区の海浜公園でサーフィンしていた男性が溺れ、近くにいたサーファーに砂浜まで救助されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。高知県いの町の仁淀川で、家族と川を訪れていた男性が溺れ、県警と消防が行方を捜している。
三重県津市白山町の雲出川で、友人ら8人と泳ぎに訪れていた男性が溺れ、搬送先の病院で死亡が確認された。現場は降雨の増水により、遊泳禁止の看板が立っていた。
自然の海や川での水遊びは、プールとは違い予測できない危険が潜んでいる。
底が見えない海では急に深みにはまってパニックになったり、潮流に流されたりするなどの事故が起きやすい。
水難事故に詳しい関係者は「海では潮の満ち引きや高波、離岸流などに注意が必要です。離岸流は幅20~30メートル程度ながら、秒速2メートルで沖に流されることがあり、逆らって泳ぐと体力を消耗し、危険です。流された場合は岸に平行に泳ぐか、流れが弱まるのを待つのが有効です」と指摘する。
川はわずかな降雨でも突然増水し、激流となる。また、穏やかな川に見えても、急に足が着かない深さになる場所があり危険だ。浅いからといって油断すると、ヒザより深い場所では足をすくわれやすく、大人でも注意が必要となる。くるぶしほどの水深であっても、コケのついた石などで滑って頭を打って、溺れてしまうこともあり得る。
海でも川でも、溺れている人を発見しても慌ててはいけない。
前出関係者は「水難事故に遭遇した際、慌てて飛び込むのは厳禁です。泳げるからといって、救助できるというのは大きな間違い。溺れて冷静さを失った相手は、暴れたりしがみついてきたりして、自身が巻き込まれる二次災害につながります。また、服を着たままでは、手足の自由がききません。まずは木の棒やロープなど手近にあるものを差し出し、ペットボトル、クーラーボックスなど浮くものを使って陸から救助を試みましょう」と語る。
楽しい水遊びは、安全第一だ。












