ボクシングの米専門メディア「ボクシング・シーン」が、今年の上半期における「ファイト・オブ・ザ・イヤー(年間最高試合)」の最有力候補を特集。記事の中で複数の記者が、世界スーパーバンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)が5月に米ラスベガスでWBA同級1位ラモン・カルデナス(米国)を8ラウンド(R)TKOで下した一戦を推薦した。
エリック・ラスキン氏は「井上尚弥がダウンから立ち上がり、幾度となく危機を乗り越えてラモン・カルデナスに意地を見せつける様子を生で観戦し、ドラマチックな展開と大番狂わせの予感にすっかり夢中になってしまった」「今年前半のどの試合よりも私を楽しませてくれた」と絶賛した。
オーウェン・ルイス氏も「井上対カルデナス戦への投票に賛成だ。この選択を批判する人は8Rのうち1、2Rを除いて試合は一方的だったと言うかもしれない。しかし、カルデナスが強烈なカウンターで井上を倒し、世界トップ3のファイターの一人を真の危機に陥れたことは、今年これまでのボクシング界で最も衝撃的な瞬間だった。その後の数ラウンドの激しさもまた、驚くべきものだった」と高く評価する。
その上で「文脈も重要だ。大々的に宣伝されていたものの、実際には(凡戦で)苦境に立たされたタイムズスクエアでの試合(ライアン・ガルシアらが出場)を、私たちは目の前に突きつけられたばかりだった。井上対カルデナスは、特にカルデナスがいかに大きなアンダードッグだったかを考えると、想像を絶するほど新鮮な一撃だった。ボクシングファンがこれほど満場一致で歓喜するような試合が、今後数年間、ましてや2025年の残りの期間、再び実現するかどうかは分からない」と最大級の賛辞を贈った。
また、他の複数の記者はWBC世界フライ級王者・寺地拳四朗(BMB)がWBA同級王者ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)を12RTKOで下した激闘をプッシュ。今年の前半で見せた日本のボクサーの奮闘は、海外でも高い評価を得ているようだ。













