F1レッドブルの角田裕毅(25)を巡って、オーストリア・グランプリ(GP、決勝29日)開幕を前に厳しい現状が指摘されている。

 角田は緊急昇格後もなかなか思うような結果を出せておらず、更迭が懸念されている。親会社の本拠地である今回のGPでは上位進出が厳命されており、結果次第では去就問題が大きく動く可能性も出ている。

 緊迫した状況の中で、米メディア「モーターサイクルスポーツ」は「角田裕毅…レッドブルF1キャリアの墓場物語」と題して、角田の厳しい現状とレッドブルが多くのドライバーを切り捨ててきた経緯を特集した。

「レッドブルの冷酷なキャリア墓場…衝撃の真実が明らかに」という同メディアは「シ烈なF1の世界において、レッドブルレーシングはまたしても有望な才能を置き去りにしてしまった。リアム・ローソンに代えて角田裕毅を起用するという最近の決定は、綿密に検討された戦略というよりは、案の定の結果のように思われた。しかし、角田がレッドブルの冷酷なキャリア墓場の長い犠牲者リストに加わった今、次の犠牲者は誰になるのか、という疑問が湧いてくる」と厳しく指摘。角田のレッドブル退団をもはや〝既成事実〟と捉えて確実視した。

「過去にチームメートとの不和で知られるマックス・フェルスタッペンを非難するのは都合がいいかもしれないが、現実ははるかに複雑だ。若手ドライバーを獲得しては、パフォーマンスが低迷する兆候が少しでも出れば、すぐに切り捨てるという悪循環は、レッドブル組織に深く根付いている」とレッドブルのチームとしての問題点も追及。「ピエール・ガスリーからアレックス・アルボン、セルジオ・ペレス、そして今度は角田裕毅まで、レッドブルの容赦ない基準の犠牲となった才能あるドライバーのリストは増え続けている。チームの手によって不運な終わりを迎えた有望なキャリアは、プロレースの厳しい現実を鮮やかに思い起こさせる」とレッドブルが簡単に有能なドライバーを更迭することを改めて強調した。

 そして「歴史は繰り返されるのか、それとも、誰もが憧れるレッドブルのレーシングスーツを着る勇気を持つ者たちに、新たな物語が生まれるのか? スピード、スキル、そしてトラック上での生き残りをかけたこのハイリスクなゲームは、時が経てば明らかになる」とした。

 角田はオーストリアGPで周囲の雑音を払しょくする快走を見せられるか。