バイデン前大統領(82)は、2024年の大統領選の選挙運動中にロサンゼルスで行われた民主党の資金集めイベントで、熱烈な民主党支持者だったジョージ・クルーニー(64)を認識することすらできなかった。ハリウッドスターは「心底動揺した」という。米紙ニューヨーク・ポストが13日、報じた。
昨年6月13日、クルーニーが共同司会を務めた資金集めのイベントで起きたこの事件は、アレックス・トンプソン氏とジェイク・タッパー氏が出版する著書「オリジナル・シン」(5月20日発売)で明らかにされており、バイデン氏の在任中の衰えを隠蔽しようとする試みを記録している。
ニューヨーク・ポスト紙が入手した抜粋によると、「大統領がジョージ・クルーニーが誰なのか知らなかったことは、そこに立っていた多くの人々にとって明らかだった。クルーニーは心底動揺していた。大統領は彼を認識していなかった。何年も前から知っている男なのに」と書いている。
この本には、当時81歳だったバイデン氏が、補佐官に腕を引かれて足を引きずりながらイベント会場に入り、通り過ぎる際に何度も来賓に感謝の意を表した様子が詳しく記されている。
著者らは「大統領が近づいてきた時、クルーニーは胃が締め付けられるような感覚を覚えた」と、この出来事について記している。
バイデン氏がクルーニーに近づくと、補佐官は大統領にスターの名前を優しく思い出させた。2人は20年近くも個人的に知り合いだったにもかかわらずだ。
抜粋によると、「『ジョージはご存じでしょう』と補佐官は大統領に伝えた。『ああ、そうだ』と大統領は、世界で最も有名な人物の一人であり、この高額な資金集めイベントの主催者である人物に言った。『ここに来てくれてありがとう』。補佐官が目の前にいるのは『ジョージ・クルーニー』だと説明すると、大統領は『ああ、そうだ……やあ、ジョージ!』と答えた」という。
「クルーニーは以前にもバイデン氏の健康状態について懸念を表明していた。ホワイトハウスの補佐官は数か月前に、大統領が歩く際に歩幅を広くするよう働きかけているとクルーニーに伝えていた。しかし明らかに、問題は歩き方だけの問題ではなかった。これはもっと深刻だ。これが米国大統領だったのか?」と著者らは詳述した。
同書によると、2022年12月以来、バイデン氏に直接会っていなかったクルーニーは、大統領の急激な衰えに驚いたという。
そして、クルーニーは、昨年7月10日付の米紙ニューヨーク・タイムズの論説記事で「こう言うのは悲しいが、3週間前に私が資金集めのイベントで一緒にいたジョー・バイデンは、2010年の『大物』ジョー・バイデンではなかった。彼は2020年のジョー・バイデンですらなかった」と指摘し、「この大統領では11月の選挙で勝てないだろう」と主張した。
バイデン氏は7月21日、大統領選から撤退した。












