WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチが11日、東京・大田区総合体育館で行われ、前王者で挑戦者の井岡一翔(36=志成)は王者のフェルナンド・マルティネス(33=アルゼンチン)に判定負けを喫し、リベンジに失敗した。熱戦の一方で、中継したABEMAの生放送中に、水入りのペットボトルがリングへ投げ込まれ、解説を務めた元WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志氏が激怒するハプニングがあった。

 問題の場面は、激闘の終わりを告げる12ラウンド終了のゴングが鳴った直後だ。ペットボトルが内山氏の近くを通過し「誰、今の? 缶ビール? ふざけんな、マジで!」と声を荒らげたのだ。

元世界王者の内山高志氏
元世界王者の内山高志氏

 リングアナウンサーを務めた須藤尚紀氏は、リングサイドで目撃したハプニングについて「赤コーナーからニュートラルコーナーへリングを横切って、放送席の方へ飛んで行った感じ。ほぼ水平の軌道だったので中身が入っていたと思います。なければ、ふわっと飛んでいますから」と証言。けが人は出なかったとのことだが、物体が水平に飛ぶということはある程度スピードが出て、さらに中身が入っていたなら数百グラムの重さもあり、当たりどころが悪ければ大けがにつながっていたかもしれない。

 須藤氏は「ほかのみんなも何か投げ込んだら、私もアナウンスしようと思って様子を見ましたが、1本だけだったので。けが人が出なくてよかったです」と振り返りつつ「採点が出る前ですから判定への不服ではなく興奮してやったのでしょう。大相撲で座布団が飛ぶような感じで。あれも危ないですからね。理由はどうあれ、やめていただきたいです」と呼びかけた。