注目の格闘技イベント「RIZIN男祭り」(4日、東京ドーム)を〝バカサバイバー〟こと青木真也(41)が忖度なしにぶった切った。

 まずは、今回最大の注目カードとなった〝路上の伝説〟こと朝倉未来(32)と〝天下無双の稲妻ボーイ〟こと鈴木千裕(25)の一戦。未来が劇的な復活を遂げたこの試合をこの男はどう見たのか――。

 試合は終始、未来がグラウンドでコントロールする展開になった。各ラウンドの序盤で鈴木がパンチの強打を振ったが、未来はこれをかいくぐりテークダウン。鈴木には腰を両足で挟むクローズドガードでディフェンスされたがコーナーに押し込み、上からパンチとヒジを落とし、ダメージを与え続けた。最後は3Rに鈴木の流血でドクターストップとなり、TKOで勝利した。

 まずはこの試合展開について「まず何より鈴木千裕のコンディションがよくなかった。ケガをしていたんじゃなければ説明がつかないくらいだ」と声をしゃがれさせる。その理由を「テークダウンディフェンスはできないし、下から立ち上がるそぶりも見せなかった。脚か、股関節を痛めていたんだろうな」と推測した。

 だが、それよりも今回熱い視線を送ったのが未来の姿勢だ。青木は「今回、試合自体は〝塩試合〟だった。それを名勝負に昇華したのは朝倉さんの執念深さの結果だ。勝負論のある試合でこれができた。俺は、今回は『朝倉未来が〝新しい表現〟を手にした試合』だったと思う」と珍しく絶賛する。テークダウンしてから徹底的に押さえ込む、いわゆる〝塩漬け〟も辞さない姿勢に〝ニュー朝倉未来〟を見たというのだ。

 青木は「やっぱり〝いったん引退〟がよかったんだと思う」と断言。続いて「いったん引退前の朝倉さんは勝負に淡泊だったじゃん。それが勝ちのためならなんでもするガムシャラさが見られるようになった。いったん引退してどうなるか注目していたけど、メンタル面でもプラスになったってことだな」とメガネを光らせた。

 だが、これで終わらないのが〝へそ曲がりオジサン〟だ。お茶碗に炊き立ての白米を盛りながら「でも正直、こういうタフなファイトって精神が削られるんだよ。厳しいことを言うけど、この戦い方を手に入れてしまったがゆえの〝代償〟だ」と指摘。生卵を1つ、お椀に入れて混ぜながら「だから、このスタイルは長く続かないんだよ。だけど多分、それも朝倉さんなら本人も分かっているはずだ。〝徳俵〟いっぱいだからこそ、このファイトスタイルを選択したんだと思う。ここからどう戦っていくかを見ていきたいよな」と話す。

 最後にご飯によく混ざった卵をかけると「じゃあ、次はシェイドゥラエフだけど…」としつつ、だし汁を適量垂らし「エイオキTKG」を完成させた。