新シーズンも始まり、何かとお疲れのこの時期。人気の家電に助けてもらってはどうだろう。家電プロレビュアーの石井和美氏が癒やしのお役立ち製品を紹介します。

 新生活がスタートして2週間。緊張もあってか、疲れが抜けない…という人も多いのではないでしょうか。

 実は家電の世界では、昨年からのテレワーク&巣ごもり需要もあり、頭皮マッサージ系など、疲れを取る癒やし系の家電は人気が高いです。また、これらの製品には女性向けに売り出されているものが多いのですが、軽くてコンパクトなものが中心なので、力が弱くなったシニア世代にもマッチすると思います。

 調理家電も相変わらず人気です。緊急事態宣言が解除されたとはいえ、まだまだ安心・安全に外食する気分にはなれませんよね。しかも新生活で疲れている状況では、「自宅で手軽にちょい飲みしたい」という人も少なくないはず。そんな方には調理自体も楽しめて、簡単に使える製品もオススメです。

 無理に体を動かしたり、気分を高めようとするとさらに疲れてしまいます。生活に潤いを与える家電に、ひとときの休息を与えてもらいましょう。

【頭皮も肩もスッキリ!】自宅で手軽にリフレッシュできるヘッドスパの機器として人気を集めています。

 頭皮が硬くなると、血行不良によって本来なら届くはずの栄養が毛根まで行き渡らず薄毛の原因になるのですが、睡眠不足や運動不足、食生活の乱れが関係してきます。今の時期の疲れはもちろん、最近はコロナ禍でそれらの要因が揃ってしまっているのです。

 人間工学に基づいた独自の3D設計と、ブラシの先端についた突起により地肌をしっかりもみ上げる「揉みあげモード」と、細かいスカルプ振動が地肌へ直接振動を伝えることで頭皮の汚れを浮き出す「スカルプ振動モード」を搭載。まるでプロが行っているかのような心地良さを再現し、ボタンもワンタッチ操作で簡単です。

 ちなみに男性はヘッドマッサージにおいてもある程度の負荷を求める方が多いのですが、その点、こちらは強力パワーで高い満足度を得られるはず。頭皮以外にも肩、首にも用いることができて適度な振動でリラックス。家族共用で使えると思いますよ。

 ◆創通メディカル「MYTREX SCALPTECH マイトレックス スカルプテック」(1万1880円)

【いびき解消につながる】中高年になると舌やノドの筋力が衰え、気道を保つ力も弱くなるため、いびきをかきやすくなるとか。疲労がたまっていても同様。体が疲れていると筋肉が通常よりも弛緩することで気道がより狭くなり、いびきをかくともいわれています。精神面も影響するので、4月には普段よりいびきが大きくなる可能性もありますよね。寝室を共にする家族から「うるさくて眠れない」と苦情を受けたら、こちらの製品を試してみてはいかがでしょうか。

 枕の下に専用のパッドを入れ、枕元に置いた本体がいびきを感知することで枕の下のエアバッグが膨らみます。すると頭の角度を変えることで気道を確保。いびきの減少につながるのです。実際に我が家も使用してみたのですが、確かに旦那さんのいびきに減少効果があったように感じます。

 無料の専用アプリもあり、ダウンロードするといびき音量や実際にいびきを止めた回数もチェックできます。ただ、医療器具ではないため、ある程度使っても改善しない方、睡眠時無呼吸症候群が疑われる方は病院に早めに行きましょう。

 ◆トゥーコネクト「いびきトルネル」(5万4780円)

【簡単に本格燻製料理】人気の燻製料理とハイボールでストレス解消といきませんか? 使い方は簡単。密閉容器にお好きな食材を入れ、好みのスモークチップを設置したら火をつけます。そのまま機器を容器に投入、煙が充満したら電源を切り、食材に香りづけできたら完成です。食材によって時間は変化しますが、ものによっては1~2分で出来上がるので、疲れているときでも簡単に作れますよ。

 サーモンや白身のお魚、また個人的にオススメなのはピーナツやポップコーン、ポテチ、ナッツ、ちくわなど。スモーキーな香りが鼻に抜けていく感じがクセになります。煙がしっかり出るので、換気扇の下で使用したり、窓を開けるなど、換気をしっかり行うことも忘れずに。

 ◆ライソン「スモークインフューザー~燻製機~」(5500円=参考価格)

 ☆いしい・かずみ 家電プロレビュアー。家電レビュー歴15年以上。茨城県に家電をレビューするための一戸建て「家電ラボ」を開設、冷蔵庫や洗濯機などの大物家電のテストも行う。実際に製品を使用した上での的確なコメントに定評あり。