総合格闘家で前RIZINフェザー級王者の鈴木千裕(25)が皆さまの人生相談にお答えする「鈴木千裕の稲妻メンタルクリニック」。格闘技イベント「RIZIN.50」(30日、あなぶきアリーナ香川)でのカルシャガ・ダウトベック(31=カザフスタン)戦を控える中、鈴木はモチベーションの高め方と自身の試合への思いを語った。(聞き手・前田 聡)

【鈴木千裕の稲妻メンタルクリニック】

 ――試合直前にありがとうございます

 鈴木 恐縮です! 今回はどんなご相談が来てますか。

 ――今回は「練習に対するモチベーションの高め方を教えてください」というものです

 鈴木 なるほど。モチベーションを高めるにはやっぱり「ゴール」を決めることですね。選手だったら試合があるから、そこに向けて練習しますし。試合がなかったら練習はやっぱりしんどいですよ。何のためにやってるかを明確にしてほしいです。

 ――もちろん、その「ゴール」は試合でなくてもいいわけですよね

 鈴木 例えば、プロになりたかったらそのために練習すれば嫌でも気合が入るでしょ。サボってたらプロにはなれないから。趣味でやっているなら「半年以内に何キロやせる」とか「好きな人にシェイプアップした体を見せたい」とかそういう目標を置くといいと思います。ただトレーニングしてるっていうのはしんどいんですよ。「最低1日1時間は動く」とか、自分でできる範囲の小さな目標をクリアすることが大事です。

 ――目標の大小は関係ないと

 鈴木 僕の場合、そこが「チャンピオンになる」なので。チャンピオンになるためには誰よりも練習しなきゃいけないし、頭を使って苦手分野を克服しなきゃいけないしって見えてるんです。それがもう迷子になって「なんで負けたか分からない。何を変えたらいいか分からない」ってなってたら何の練習をするべきか分からないんですよ。僕はクレベル(コイケ)に寝技で負けた。じゃあ、やるべきは寝技の練習。以上。本当に格闘技ってシンプルな競技なんですよ。負けたら練習するだけなんです。

 ――今までもずっと、そうやってシンプルにきたわけですね

 鈴木 そうです。パンチなんて、相手の顔に手を置くだけですから。めちゃめちゃ簡単ですよ。野球ならバットをボールに当てなきゃいけないし、サッカはボールを足でコントロールしてゴール前まで運んで相手を避けてシュートを打たなきゃいけないんですよ。でも格闘技は一人しかいない相手の顔に手を置くだけ。こんな簡単な競技はないんです。

 ――ではダウトベック戦の意気込みも…

 鈴木 皆さんにKOを見せることです。僕の欠点をいかにこの期間で埋められたかを見せたいです。去年、負けて悲しんでくれる人がたくさんいたので、今年は一発目から皆さんを笑顔にして心動かしてKOもしくは一本を取る姿を見せたいですね。

 ――大みそかからすぐの再起を決めた理由は

 鈴木 試合をしないと強くなれないんで、戦うことを決めました。止まってる時間はないんですよ。年内にチャンピオンに返り咲くんで。だから強い相手とできるっていうのはうれしいです。稲妻を落とすんで、楽しみにしていてください!