講談師の神田伯山(41)が15日、東京・浅草の浅草公会堂で行われた「第41回 浅草芸能大賞授賞式」に落語家の五街道雲助(77)、歌舞伎俳優の市川團子(21)とともに出席した。

 同賞は大衆芸能の奨励と振興を図ることを目的として昭和59年に設立。毎年大衆芸能の分野で活躍した人物を表彰する。今年は新人賞に市川、奨励賞に神田、大賞に五街道が選出された。

 現在のどを痛めているという神田は「人の悪口を言い過ぎたようで、反省しております」と開幕から笑いを誘うと、師匠である神田松鯉への感謝を述べた。「この世界には『師匠選びも芸のうち』という言葉もあります。自分に芸があるかという生意気なことはわからないです。一つだけ、神田松鯉を師匠に選んだのは芸があったなと思います」と語ると、会場は温かな拍手に包まれた。

 台東区のお隣、墨田区の出身である五街道は「まだ雷門もない時代、小さい時分から浅草には馴染みがありまして」と父親と浅草に繰り出していた幼少期を振り返った。それ以降、噺家として身を立ててからはより浅草に立ち寄る機会も増えたとのことで「その浅草から顕彰していただく。これほどうれしいことはありません」と喜びを語り「晩年にありがたいものをいただいたなと思っております」と話した。