世論調査で玉木雄一郎代表率いる国民民主党が支持率を伸ばしている中、山本太郎代表率いるれいわ新選組も猛追している。ともに「手取り増」を訴え、現役世代からの絶大な支持に支えられ、夏の参院選では熾烈なバトルとなりそうだ。

 れいわは11日、7月予定の参院選神奈川選挙区(定数4)に昨年の衆院選神奈川2区から立候補した元外務省職員の三好諒氏の擁立を発表した。高井崇志幹事長は「神奈川は最重点選挙区。東京に次いで、必ず取る」と意気込んだ。

 鼻息が荒くなるのも無理はない。昨年の衆院選で9議席と3倍増になり、各世論調査で自民、立憲、国民に次ぐ第4党に躍り出るデータも出ている。先月末の産経新聞とFNNの世論調査では30代の支持率で、国民が15・9%、れいわが14・4%でワンツーを決め、自民党が3位に転落し、永田町には衝撃が走った。

 高井氏は「6年前は自民、公明、立憲、維新だったが、立憲は2人出すということで党内でも大丈夫と声が上がるくらいで共倒れの可能性もある。れいわは維新や公明とほぼ肩を並べ、調査によっては上を行く。国民は調子がいいが、十分勝てる」とそろばんをはじいた。

 103万円の壁引き上げで支持率がうなぎ上りの国民だが、ここに来て不安材料が出ている。千葉県連で党所属の3人の地方議員が先月、離党届を提出。県連所属の衆院議員や幹部からのパワハラを訴えた。県連側は否定しており、玉木氏は事実確認に当たっている。

「所属議員が一気に増えたことや玉木氏を巡る騒動で、党内や各地方組織でもほころびが出ています。これまでのように勢い任せで参院選とはならない雰囲気がある」(永田町関係者)

 高井氏は国民の支持率の高さは脅威としつつも「神奈川選挙区で勝つことは、れいわが大化けし、一気に拡大していく非常な分岐点だと思っている。山本太郎代表以外で選挙区で勝てる候補者を出すということが悲願で、三好さんが風穴をあけてくれる。全力で党として応援したい」。神奈川選挙区は現役、若年層の分捕り合戦となる。