「鼻から牛乳~」や替え歌で一世を風靡したシンガー・ソングライターの嘉門タツオ(65)が、地元の大阪で開催される「大阪・関西万博」(4月13日~)の〝非公式ソング〟を作り、その思いを語った。2022年に妻を亡くし、精神的に不安定になったところ、親交のある歌手の宇崎竜童(79)から「バカな歌、歌ってくれよ」と励まされ、一念発起したという。
コミックソングをリリースして世間を笑わせてきた嘉門の最新アルバム「至福の楽園~歌と笑いのパラダイス~」が19日、リリースされる。「鼻から牛乳~令和篇~」や大阪・関西万博の非公式ソング「大阪・関西万博エキスポ~港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ~」など16曲を収録。もちろん、宇崎が作曲した「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」(1975年)の替え歌だ。
これには宇崎の後押しがあった。
嘉門の一般女性の妻は22年9月、脳腫瘍が再発するなどして亡くなった。14年連れ添った最愛の人がいなくなった喪失感は非常に大きかった。精神的に不安定になったというが、宇崎から励まされ、「『奥さんが亡くなって悲しいのは分かるけども、また気を引き締めてバカな歌、歌ってくれよ』ってメールをいただいた」と説明。〝恩人〟の激励で自身の活動への気持ちが戻ってきた。「ありがたいなと思います」と感謝した。
嘉門は昨年3月、都内でライブを開催し、宇崎がゲスト出演した。その際に「一緒に歌った万博の歌をベースに今回(アルバムを)出すことになった」という。
万博関連の楽曲を作ったのは、芸能界きっての〝万博通〟を自任するからだ。70年の大阪万博には21回通い、各地の万博サポーターも務めた。
今回の大阪・関西万博の非公式ソングには「70年万博のリアルな思い出と今、まさに行われようとしている万博のこと、その間に僕が聞いて育った大阪のギャグの数々とか大阪、関西のことをキレイにまとめられたかな」と自信もチラリ。楽曲に万博への思いや大阪の特色、食べ物を盛り込んだ。
大阪・関西万博では6月13日、大阪ヘルスケアパビリオンで歌う。
「イベント自体がおもしろいって評判が広がったら、チケットは売れるんじゃないですか」
過去の万博では「アンバサダーとかで(世界各地の万博に)呼ばれ、ドバイ万博(21~22年)の時はアラビア語で友好的な歌を歌ったり、ミラノ万博(15年)の時はイタリア語で歌ったりしてきました」と振り返り、大阪・関西万博では「まだ(催事が)埋まってないところもあるので、僕はいつでも門戸を開いて対応させていただきますよ」とさらなる万博出演に意欲をみせた。
大阪・関西万博をめぐっては、世間やメディアから盛り上がりがイマイチという声がある。
嘉門は、70年の大阪万博ではアメリカ館とソ連館が人気だったとし、「今回、日本館は間違いなくおもしろいと思う。アフリカとかは国の名前が変わっているから、70年の時はこうだったけど――という検証をしたらおもしろいと思う」と提案した。
替え歌の〝パイオニア〟は、地元の一大イベントの盛り上げにひと肌脱ぐつもりだ。
☆かもん・たつお 1959年3月25日生まれ。大阪府出身。81年にミュージシャンの桑田佳祐の助言を受けて芸名を「嘉門達夫」に。91年にリリースしたシングル「替え唄メドレー」がヒットした。翌92年の「第回NHK紅白歌合戦」に同曲で初出場。2017年に現在の芸名に改名した。今月30日、大阪・なんばHatchで「至福の楽園~歌と笑いのパラダイス~」を開催する。













