副鼻腔炎には、数週間症状が続いている急性副鼻腔炎と3か月以上続いている慢性副鼻腔炎があるという。それぞれ治療法が違うようだが、どう違うのか。耳鼻咽喉科医の木村聡子先生に教えてもらおう。
――どのような検査が行われますか
木村医師(以下、木村)まず問診です。そして、病気ごとに特徴的な粘膜の症状があるので、鼻の奥を器具で見て、粘膜の腫れ方を確認します。あとは、どのような鼻水がたまっているかも見る。そのほか、レントゲンや内視鏡、CTなどをケースバイケースで使います。
――代表的な治療法は
木村「治す」には空洞の中の膿を取り除かないといけません。副鼻腔炎は菌の繁殖が原因になることが多い。そこで、急性の場合は、抗生物質を使った治療がメインで行われ、しばらく服用すると改善してくる。ただ、中には緊急手術になる人もいます。
――緊急手術ですか!
木村 例えば、目の間や奥の空洞にたまると、脳に近いので、ひどい頭痛を引き起こしたり、脳に炎症が起きたりすることも。悪化させないために、急いで対処しないといけないケースもあるんです。
――慢性の場合はどういう治療ですか
木村 少ない量で抗生物質を3か月ほど飲むという治療です。
――3か月! 長いですね
木村 ちょっと厄介ですよね。それでも治らない場合は手術を行うことも。そして、中にはこういう治療が効かない人がいて、その一つが好酸球性副鼻腔炎と言われるもの。アレルギーのような機序で起きている慢性副鼻腔炎で、抗生物質が効かず、ステロイド治療が効果的です。最近、新しい注射の治療も話題になっています。
――診断によって治療が違うんですね
木村 そうなんです。しかも慢性の人は、好酸球性のものなのか、そうではないのかの判断をすぐにつけるのは難しい。従来の慢性副鼻腔炎の治療の効果がない場合、CTの結果や鼻のポリープの様子も参考にしつつ、好酸球性を疑うことがあります。
――どれくらいで医療機関を受診すべきでしょうか
木村 緊急性があるのは、急性副鼻腔炎のひどいケースです。それ以外の場合は、風邪が治ったのに鼻の症状がすっきりしない、痰が出るなどがあれば、受診をしましょう。1週間くらいが目安です。もちろん、鼻づまりなどを何か月も放置している人は慢性副鼻腔炎の可能性があるので診てもらいましょう。受診時は、鼻をかんだ鼻水やその画像を持っていくのもおすすめです。どんな鼻水が出ているのか伝わりやすいです。













