アジアチャンピオンズリーグエリート(ACLE)で前代未聞の大混乱が起き、浦項(韓国)がしわ寄せを受けて敗退したことで現地で怒りの声が噴出している。

 今回の問題は、山東泰山(中国)が19日に開催予定だった1次リーグ最終節の蔚山(韓国)戦をドタキャンしたことが発端。そのまま今季の大会からの撤退を表明し、アジアサッカー連盟(AFC)は、対応を発表した。

 そこでは順位の逆転現象が発生。大会の規定で「大会開始後に撤退したクラブのすべての試合は無効とされ、記録から抹消される。またその試合での勝ち点やゴールは、リーグの最終順位を決定する際に考慮されない」と定められており、山東泰山の今大会の試合記録が全て抹消となった。

 この影響で、3位の神戸が5位に転落するなどしたが、最も大きな影響を食らったのが浦項だ。浦項は山東泰山戦での勝ち点3が取り消された一方で、山東泰山と対戦がなかった上海上港が脱落圏の10位から8位にジャンプアップし、大逆転で1次リーグ突破を決めた。

 ただ、理不尽な形で敗退に追い込まれた浦項の地元韓国では、裁定に対する不満が爆発。スポーツ朝鮮は「浦項が勝った勝利が泥棒される→16強脱落確定? 山東、衝撃の棄権でAFC全試合キャンセル決定」とAFCへの猛批判を展開した。

「山東の勝ち点が0点で処理されれば、浦項が縫う見通しがあった。山東が消えると浦項が8位になる。また、上海海港の最後の逆転もなかった。浦項の勝ち点は9、上海海港は8だった。だがAFCは、山東の今シーズンACLEを全部取り消すことにした。そのため、浦項が昨年11月6日に、ホームで山東を4対2で大勝した試合もなかったことになった。勝ち点3を盗んで浦項のリーグフェイズ勝ち点は6点になった」とAFCの〝不可解裁定〟を糾弾した。

 さらに「浦項にとっては悔しいとしか言えない状況だ。上海は8試合、浦項は7試合で、得た勝ち点だ。試合数に致命的な欠陥がある」と公平な裁定ではないと追及した。

 ACLEの大混乱劇は〝中国寄り〟の裁定なのか。物議を醸しそうだ。