「2024ユーキャン新語・流行語大賞」が2日に発表され、年間大賞に「ふてほど」が選ばれた。これには賛否両論が巻き起こっている。

「ふてほど」とは阿部サダヲ主演のTBSドラマ「不適切にもほどがある!」(1~3月放送)のタイトルの略称だ。主人公がコンプライアンスが厳しい令和時代と緩い昭和時代をタイムスリップし往来。現代からするとまさに〝不適切〟である昭和をコミカルに描き出しヒット作となった。8月には韓国でのリメーク制作が決定した。

 3日にはさっそく国会で立憲民主党の辻元清美参院議員が「ふてほど」を使って石破茂首相に質問する一幕もあったが、日本中がもろ手を挙げて大賞選出に賛成というわけではない。SNSのみならず多くの著名人が「聞いたことがない」「使っていない」などと表明するなど、否定的な意見も多い。阿部自身も表彰式で「正直〝ふてほど〟って自分たちで言ったことないんですけども…周りから聞いたことないです」と口にするほどだ。

 ドラマを放送したTBS局内の反応も薄いという。「ドラマ制作スタッフは喜んでいるでしょうが、局としての盛り上がりはほとんどありません。『あ、そうなんだ。選ばれたんだ』くらいの受け止めの人が多いと思います」(TBS関係者)

 流行語大賞を受賞したからといって、特に押し出していこうという機運もないという。

 今年、本命視されていたのはロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手が達成した「50―50」、ネットフリックスドラマ「地面師たち」でのピエール瀧のセリフ「もうええでしょう」。それらを押しのけて受賞した「ふてほど」だが、議論の余地を残した。